2014-01-01から1年間の記事一覧

小林リズムの紙のむだづかい(連載569)

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』…

星エリナのほろよいハイボール(連載110)

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-m…

鷹尾俊一彫刻展を観て 姿の崩壊と誕生〜さまよう人の像

鷹尾俊一彫刻展を観て 姿の崩壊と誕生〜さまよう人の像 山添南海子 芸術学研究科博士後期課程在学 撮影・清水正(2014-11-22)日芸江古田校舎アートギャラリーにて。 撮影・清水正(2014-11-12)日芸江古田校舎アートギャラリーにて。 人が崩れていく、かつてら…

鷹尾俊一氏の彫刻にふれて

鷹尾俊一氏の彫刻にふれて 入倉 直幹 芸術学研究科博士前期課程文芸学専攻一年 鷹尾俊一氏の個展の中で、私の心を強く打ったのはアートギャラリーの中央に位置していた、立っている人間の彫刻である。作品のタイトルは「像」。誰もいないアートギャラリーは…

小林リズムの紙のむだづかい(連載568)

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』…

どうでもいいのだ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載6)

どうでもいいのだ ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載6) まずは赤塚不二夫・対談集『これでいいのだ』から 清水正 漫才もギャグ漫画もスピード感にあふれていた ビートたけしの漫才はスピード感にあふれていた。当時人気者の漫才コンビはまさに新幹線の…

小林リズムの紙のむだづかい(連載567)

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』…

鷹尾俊一の彫刻「横たわる像」と斜十字

鷹尾俊一の彫刻「横たわる像」と斜十字 小山雄也 2014年11月14日金曜日午後5時、私は清水正先生の勧めで日本大学芸術学部江古田校舎のアートギャラリー及び A&Dギャラリーにて開催されている鷹尾俊一彫刻展「像」を訪れた。照明が点いたA&Dギャラリ…

星エリナのほろよいハイボール(連載109)

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-m…

ラビット・マイの惚れよい放浪記(1)

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 ラビット・マイの惚れよい放浪記(1) ラビット・マイ や…

清水正著『清水正・ドストエフスキー論全集7 『オイディプス王』と『罪と罰』』を読んで

清水正著『清水正・ドストエフスキー論全集7 『オイディプス王』と『罪と罰』』を読んで 伊藤景 運命とは何なのだろうか。誰が決めたのか。そして、人間はそれに従って生きなければならないのだろうか。運命に反逆し、自分の選択、意思によって生きることは…

小林リズムの紙のむだづかい(連載566) 

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』…

小林リズムの紙のむだづかい(連載565) 

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。 上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子 『清水正・ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学…

どうでもいいのだ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載5)

どうでもいいのだ ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載5) まずは赤塚不二夫・対談集『これでいいのだ』から 清水正 たけしと映画 たけしは大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』に出演して、俳優としての存在感を見せつけた。この映画をわたしは評価し…

小林リズムの紙のむだづかい(連載564) 

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春、日野日出志、白土三平、池上遼一、勝又進、蛭子能収、水木しげる、滝田ゆう、の八人。…

小林リズムの紙のむだづかい(連載563)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春、日野日出志、白土三平、池上遼一、勝又進、蛭子能収、水木しげる、滝田ゆう、の八人。…

鷹尾俊一の彫刻──「横たわる像」をめぐる超想(3)──

鷹尾俊一の彫刻 ──「横たわる像」をめぐる超想(3)──清水正 2014年11月11日午後二時、わたしは鷹尾俊一の彫刻展が開催されている日芸江古田校舎のA&Dアートギャラリーにいた。「横たわる像」の写真撮影のためである。わたしはこの彫刻像に強烈な磁力を感じ…

小林リズムの紙のむだづかい(連載562) 

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春、日野日出志、白土三平、池上遼一、勝又進、蛭子能収、水木しげる、滝田ゆう、の八人。…

どうでもいいのだ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載4)

どうでもいいのだ ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載4) まずは赤塚不二夫・対談集『これでいいのだ』から 清水正 四番目の対談者はビートたけし。映画とお笑いが主なテーマ。 たけしはお笑い芸人のビートたけし、および映画監督・北野武として対談に臨…

小林リズムの紙のむだづかい(連載561)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春、日野日出志、白土三平、池上遼一、勝又進、蛭子能収、水木しげる、滝田ゆう、の八人。…

鷹尾俊一の彫刻──「横たわる像」をめぐる超想(2)──

鷹尾俊一の彫刻 ──「横たわる像」をめぐる超想(2)──清水正 鷹尾俊一の彫刻と対面していると、次々に連想が湧いてくる。これは鷹尾俊一の彫刻にいろいろな強い想いが込められている証である。昨日、わたしは「「横たわる像」をめぐる超想」と題して、鷹尾俊…

小林リズムの紙のむだづかい(連載560)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春、日野日出志、白土三平、池上遼一、勝又進、蛭子能収、水木しげる、滝田ゆう、の八人。…

鷹尾俊一の彫刻ーー「横たわる像」をめぐる超想ーー

鷹尾俊一の彫刻 ──「横たわる像」をめぐる超想──(1)清水正 土がたっぷり水を含んでそのままに乾燥したようにも見える。埋葬された死体が掘り出され、天日干しされたもののようにも見える。いずれにしても鷹尾俊一の彫刻像には死と復活のテーマが埋め込まれて…

小林リズムの紙のむだづかい(連載559)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春、日野日出志、白土三平、池上遼一、勝又進、蛭子能収、水木しげる、滝田ゆう、の八人。…

美術学科に鷹尾俊一氏を訪ねた

本日一時過ぎ、美術学科に鷹尾俊一氏を訪ねた。作品を観た感動を直接伝えることができた。鷹尾作品に通底するものを感じたので、拙著から『土方巽を読む』と『清水正・ドストエフスキー論全集』第六巻『「悪霊」の世界』をさしあげた。初めてお会いしたが、…

鷹尾俊一彫刻展を観る

鷹尾俊一彫刻展を観る清水正 鷹尾俊一の彫刻を初めて見たのは、日芸江古田校舎西棟一階、エレベータ前の壁に貼られたポスターにおいてであった。ポスターの写真、それが鷹尾俊一の彫刻作品の写真であった。この〈彫刻〉の存在感がただものでなかった。おや、…

どうでもいいのだ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載3)

どうでもいいのだ ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載3) まずは赤塚不二夫・対談集『これでいいのだ』から 清水正 ダニエル・ケーンと激しいやりとり アメリカ人でありながら山形弁の得意なダニエル・ケーン。赤塚不二夫は日本がアメリカに敗北したこと…

どうでもいいのだ(連載2)赤塚不二夫から立川談志まで

どうでもいいのだ ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載2) まずは赤塚不二夫・対談集『これでいいのだ』から 清水正 談志は落語を愛する落語批評家 さて、談志師匠であるが、わたしは古今亭志ん生の息子、古今亭志ん朝と同じ考えで、彼を落語家として評価…

星エリナのほろよいハイボール(連載108)

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-m…

どうでもいいのだ(連載1)赤塚不二夫から立川談志まで

どうでもいいのだ ──赤塚不二夫から立川談志まで──(連載1) まずは赤塚不二夫・対談集『これでいいのだ』から 清水正 赤塚漫画の神髄はあいである 赤塚不二夫の対談集『これでいいのだ。』(200年1月 メディアファクトリー)は後世に残る名著だ。べつに後世…