星エリナのほろよいハイボール(連載108)

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星エリナのほろよいハイボール(連載108)

金たま賞を受賞する
星エリナ

 


 金たま賞。一年ぶりにこの単語をエッセイに書いている。昨年私がプロデュースした文芸学科生による文学賞である。この賞になんと、私が編集長を務めた雑誌が受賞した。かなり驚いている。
 金たま賞にはいくつか部門があり、今年は漫画部門が増えていた。今回、受賞したのは装丁賞。装丁、つまりは雑誌の見た目やデザインが優れていますね、という賞である。そもそも金たま賞は私たち文芸学科生が制作するゼミ雑誌、実習誌を対象にしている。それら全てを見て、読んで審査している。自分も昨年したことなので、その苦労はわかる。本当にお疲れ様です。
 さて、私は昨年三冊の雑誌をつくったのだが、受賞したのはジャーナリズム実習で制作した「江古田ジャーナルvol.9」。こちらの雑誌について書いていこう。過去のエッセイにも企画の紹介などは書いた。そちらには書いてないような話ができればいいな。
 実習誌の打ち合わせ初日、私たちはちょっと絶望する。全員趣向がバラバラすぎた。それはファッションを見るだけでわかった。お洒落モード系、ゴシック系、OL系、私はちょっと何系かわからないけれど、センスない系。だからもちろんやりたいことをあげていってもバラバラだった。みんながやりたいことを言い合ったけれど、何のつながりも見えない。好きなことやったほうがいい、と言ってくださる先生だったけれど、これはちょっと一冊にしにくい。
「ところでこの雑誌、誰が読むの?」
 その一言で流れが変わる。雑誌の対象を決めることでつながりができるのではないか。いろいろと話し合った結果、対象は私たちにとって「おじいちゃんおばあちゃん」世代の方々。おじいちゃんおばあちゃんに向けて、自分がやりたいことをやってみよう。そうして練ってきたそれぞれの企画を実行、記事にしました。ファッション、アニメ、神楽坂、ミニ富士。結局バラバラな企画だけれど、それぞれが自分の目線でみたテーマをおじいちゃんおばあちゃんに紹介している写真、文章に出来上がった。
 締め切りギリギリでのハプニングなどいろいろあったし、何よりメンバーと一緒に協力して作った雑誌なので、賞をいただくことができて本当に嬉しい。メンバーそれぞれの個性が強すぎて中身に協調性はないかもしれない。それでも完成したときは一冊になっていたことが嬉しかった。
 ということで、私の編集後記でしめようと思います。
 新しいコートを買った。それに似合うショートパンツを買った。それに似合うブーツを買いたい。それに似合うジーンズもほしい。
 ばらばらに見える私たちだけど、どこかでちゃんと繋がっているはずだから。
 これが編集後記。編集後記っぽくないかな、と思ったけれど、これを見た先生は、いいんじゃないか、と言ってくれた。人それぞれ、こういう編集後記もありだ。実はその言葉が心のなかにすとん、と落ちてなんだかほっとした。

 

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