大泉黒石

四方田犬彦『大泉黒石――わが故郷は世界文学』を読む

四方田犬彦『大泉黒石――わが故郷は世界文学』を読む 清水正 四方田犬彦『大泉黒石――わが故郷は世界文学』(2023年4月 岩波書店)が上梓された。帯文には「コスモポリタン文学の先駆者、百年を経てついに蘇る!」とある。大泉黒石はロシア人外交官アレクサン…

大泉淵さん(作家・大泉黒石の四女)と古谷耀子さん(大泉黒石の孫)が本日、日芸図書館長室を訪れた。

大泉淵さん(作家・大泉黒石の四女)と古谷耀子さん(大泉黒石の孫)が本日、日芸図書館長室を訪れた。午後二時前から三時間ほど、大泉黒石と林芙美子について貴重なお話を伺うことができた。 古谷耀子さん(左)と大泉淵さん(右)

大泉淵さん(大泉黒石の四女)がお孫さんの亜紀子さんと一緒に日芸を訪れた

昨日七月五日は大泉淵さん(大泉黒石の四女)がお孫さんの亜紀子さんと一緒に日芸を訪れた。日芸資料館で開催中の「世界文学の中の林芙美子」を観るためと、文芸学科特別講義「父・黒石とおばさま・林芙美子を語る」のためである。林芙美子に幼少時から特別に…

大谷明子の大泉黒石論(連載2)

文芸学専攻一年の大谷明子さん(清水正担当「日本文芸特論」受講生)の大泉黒石論を連載します。 「大泉黒石全集」第一巻を手にする大谷明子さん大谷明子の大泉黒石論(連載2) 大泉黒石の「人生見物」を読んで デスペレイト・オプチミスト黒石はまっすぐな…

大泉黒石論(連載1)

文芸学専攻一年の大谷明子さん(清水正担当「日本文芸特論」受講生)の大泉黒石論を連載します。 「大泉黒石全集」第一巻を手にする大谷明子さん大泉黒石論(連載1) 「国際的な居候」大泉黒石 ──黒石の名の不安定さは恐怖であった──大谷明子 付いたあだ名は…

大泉黒石の「ロシア文芸史」(講談社学術文庫)を読む

本日は神田の古書店を回って、ドトールに入りアイスコーヒーを飲みながら大泉黒石の「ロシア文芸史」(講談社学術文庫)を読む。途中、音楽がうるさいのでいらだつ。静かな喫茶店と思って入ったのが間違いか。とにかく近頃はどこの喫茶店もうるさい。不愉快…

大泉黒石全集全九巻読み終える

本日、大泉黒石全集第九巻を読み終えた。これで全集に収録された全作品を読み終えたことになる。集中して全集を一気に読んだのは初めてである。今、黒石文学について本格的に批評することはできないが、読み進んでいるときに考えたことはある。自らを「国際…

大泉黒石全集を読み続ける

本日は「世界文学の中の林芙美子」の執筆と大泉黒石全集を読み続ける。四月五日から読み始めた七巻に収録の「目を捜して歩く男」、それから「尼になる尼」「顔の喜劇」「葡萄酒屋の旦那」「女人面」「絨毯商人」「六神丸奇譚」「天女の幻」「侠盗」と読み、…

大泉黒石全集第六巻を読み終わる

大泉黒石全集第六巻を読み終わり、第七巻を読み始めた。歳のせいか、春のせいか、とにかく眠い。眠いときには五分でも十分でも眠ることにして、それから本を読むことにした。大泉黒石全集は全九巻、とにかく読み終えることにしよう。 昨日、江古田文学82号に…

大泉黒石全集第五巻「人生見物」「人間廃業」を読み終える

大泉黒石全集第五巻「人生見物」「人間廃業」を読み終える。落語調饒舌体の文章で全編、自虐的挑戦的な皮肉とユーモアに満ちている。ゆっくりした気分で落語を聴くようなかまえでないと多少退屈だが、時に鋭い人間風刺がワサビのようにきいている。さて、本…

大泉黒石全集第三巻「老子とその子供」第四巻「預言」を読み終える

大泉黒石全集第三巻「老子とその子供」第四巻「預言」を読み終え、現在は第五巻「人間廃業」読み進めている。黒石の小説は一気に読ませる力をもっている。「預言」などは林芙美子の「浮雲」の終末場面と重なるものを感じた。今は批評は控えてひたすら読むこ…

大泉黒石全集第二巻「老子」を読み終える

清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。 ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-m…