小林リズムの紙のむだづかい(連載564) 

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春日野日出志白土三平池上遼一勝又進蛭子能収水木しげる滝田ゆう、の八人。百枚ほど書いて、頁数の関係で二十枚ほど削除した。今回の企画に関しては全面協力、わたしの友人たちにも声をかけて執筆していただいた。此経啓助、下原俊彦、山下聖美、猫蔵、荒岡保志各氏にお願いした。



上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子

清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税



清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載564) 
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載564)


鷹尾俊一彫刻展「像」
日芸江古田校舎 A&Dギャラリー・アートギャラリー
2014年11月5日〜11月22日まで開催
10:00〜18:00(日曜休み)


【「自称」できる強さと弱さと】

 


 この間、友達と飲んでいたらウェーブがかった長髪をもつ東南アジア系の外国人の(自称)フォトグラファーと飲むことになった。自分の仕事について熱心に話していた。こういう席で自分の仕事のギャラの話をする人って、たいていはかなり盛っていると思うのだけど、彼は「今は月に100万カメラで稼いでいる」と片言の日本語で話していた。どんな写真を撮っているのかと聞くと、モデルの撮影をしていると言う。
「撮った写真とか持っているんですか?」
 と聞くと、スマホを取り出して見せてくれた。そこに映っていたのは、どこからどうみても素人を都内の適当な場所で撮影したスナップ写真だったから、びっくりして何も言えなくなった。私は全く写真にくわしくないけど、それにしたってこれはカメラで撮影したものをスマホに同期したものではなくて、スマホでそのまま撮影したものだっていうことくらいはわかった。
「……このモデルさんはどんな仕事をしているんですか?」
 と聞くと、「あんまり言いたくナイネー」と言われたのでそれ以上は聞かないことにした。

「うちの親、お金持ち。だから喧嘩して日本きた。最初の月、カメラで稼ぐの3000円だった。でも自由を手に入れた」
 自由を手に入れた、なんて文章になおすとラッパーみたいだけど、彼の3本突き立てた指と目は真剣だった。さっき話していたギャラは嘘だろうな、と思ったのに、こっちの話は本当だろうな、と思った。
 自称フォトグラファーの彼は、あくまで自分がフォトグラファーであることにこだわっていた。話していくうちに、アルバイトをしながら休日にカメラの仕事をしていることがわかったけど、それでも。リュックから重々しく大事そうに取り出したカメラを見て思った。彼の心構えは、フォトグラファーだ。

 趣味でカメラをやっている、といったほうが現実に近くても、これで食べていこうと思っているのか「フォトグラファー」と自称している。その強さと、そう言わずにはいられない弱さが混合していて、なんだか胸がくっとなった。もしかしたら彼は半年後には日本で暮らすことが難しくなって、お金持ちの両親のもとへ帰るかもしれない。けれどもしかしたら彼は3年後に日本語を流暢に話しながらカメラで月100万稼いでいるかもしれない。どちらかわからないし、誰にも当てられない。それは彼しかわからないのだ。






小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

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