随想 空即空(連載83)内村鑑三の最初の結婚と破局を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
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随想 空即空(連載83)内村鑑三の最初の結婚と破局を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
二人の男女関係の中に第三者が入り込んで来たときに初めて恋愛ドラマは始まる。鑑三とタケの関係が小説的ドラマとして面白く展開するためには、新島讓はとりあえず置くとして新渡戸稲造は格好の存在である。たまたまタケは鑑三と出会っているが、もし彼より先に新渡戸と出会っていたら、彼と恋愛関係に発達した可能性がゼロとは言えないだろう。鑑三の手紙を読んだだけでは、新渡戸がタケをどのように思っていたのかを知ることはできない。しかし、山田幸三郎の証言を信じるなら、新渡戸は二十年以上も前に、鑑三の妻になっていたタケにとつぜん手を握られたことを口にしているのである。このことが新渡戸にとって忘れられない出来事であったことは間違いない。親友の妻が、その親友の目を盗んでいきなり手を握ってくることなど、倫理的には許されないことであろうが、だからと言ってそのことを学生たちを前にして披露することがはたして寛大に許容されることなのかも微妙である。新渡戸がタケに手を握られたということは、見ようによってはタケを不義の妻、浮気な女としてしまうことになるし、同時にそのことを口にした新渡戸も信用を失うことになる。鑑三の妻タケは実はおれに惚れていたんだという、つまらぬ自慢話に墜ちてしまいかねない。第一高等学校の校長たる者、冗談とユーモアを交えて口にしたとしても、ふつうに考えれば慎むべきエピソードだったということになろう。内村鑑三も新渡戸稲造も今や世界的な偉人として評価されているから、彼らの青春時代の一こまをことさら大げさに貶めるようなかたちで問題にする者はいないだろう。わたしもまたこのエピソードをゴシップ・スキャンダルの次元で取り扱うつもりはない。〈権威〉に忖度することなく、人間鑑三を、人間新渡戸を、人間タケを冷徹な眼差しで照射したいと思っているだけである。
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