随想 空即空(連載67)内村鑑三の再臨説を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ# 清水正
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随想 空即空(連載67)内村鑑三の再臨説を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
近代知性の洗礼を受けた者の常識は死者の復活など認めることはできない。復活はそれを求める者の切ない幻想でしかない。しかし内村鑑三はキリストの再臨、愛する者の復活を信じた。キリスト者の信仰は願望とは違って確信である。白鳥はこの鑑三の確信に向けてシニカルな眼差しを向けている。知性の側に立てば信仰(神への絶対帰依)は畢竟、不合理であり、素直に受け入れることはできない。問題は、なぜ知性の人である鑑三がこの背理に突入することができたかである。
疑惑の眼差しを注げば、鑑三はキリスト再臨を信じた〈つもり〉、愛する死者の復活を信じた〈つもり〉になっていたということであり、内部精神の諸相を冷徹に観照すればそれは自己欺瞞ということになる。熱狂、感激、心酔の傾向を持つ者は、時に冷静な内省から離れて感情に落ちることがある。願望の強さが、背理的な信仰と結びついて、知性では幻想でしかない復活を認容することになる。信者にとってこの認容は絶対であり、相対化されることはない。もし相対化の荒波に襲われて信仰が揺らげば、キリスト教から離れる他はないが、鑑三は欺瞞を徹底的に押さえ込み、〈つもり〉を超克したつもりになって信仰の座を死守することになる。
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「清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。
令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ
発行日 2021年12月3日
発行人 坂下将人 編集人 田嶋俊慶
発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
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