随想 空即空(連載76)内村鑑三の最初の結婚と破局を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
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同じく第50信に「彼女は立派な婦人で、静かながら鋭く、数々の困難な経験をなめており、その上キリストのために働きたいとの精神にあふれている。年は二十一才で、内気なたちで、英語はうまくないが、日本文には巧みである。身長は一般よりはるかに低いが、その精神と信仰は稀れに見るほどである」「少なくも彼女は僕にとり、非常に有益な友人である。彼女の再々の手紙は、真のキリスト教的書簡で、僕を力づけ、気高くしてくれる。彼女の詩的の情操は、大いに僕を慰めてくれる」と書いている。鑑三は大いにタケの内的美点を賛美し、タケを伴侶とすることに素直に感謝の意を表している。さらに〈こんな気高い心をもった人〉を、彼のような〈ブイキ〉(無意気、無粋)の者が持つことはモッタイナイことだと謙遜もしている。たしかに鑑三の手紙を読んでいると、彼が女心に精通した粋な男とみることはできない。よく言えば純粋で誠実で熱情的な青年だが、かなり柔軟性に欠ける面も見られる。鑑三はタケに対する疑惑を自分の過剰な純粋と熱情で覆い隠してしまうようなところもある。が、結局のところ疑惑は結婚後すぐに露呈することになる。
第54信、宮部金吾宛てに鑑三は「ああ! 悲しい事に、僕が僕の助け手、慰め手、共働者として信頼していた彼女が悪者――羊の皮をかぶった狼であったことがわかった。(中略)僕は全精力を傾けて問題を精しくしらべた。そして四つか五つの証拠によって、上述の事情がはっきりしたのである」と書いている。第40信は一八八三年(明治一六年)クリスマス、第54信は一八八四年(明治一七年)十月二十七日である。宮部金吾は前年のクリスマスから十ヶ月後に鑑三とタケの破局の手紙を受けとることになった。
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