随想 空即空(連載85)内村鑑三の最初の結婚と破局を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#

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清水正

 先に引用した政池仁の著作の中に《「私は帰りに高崎の牧師さんの所に泊って来ました」と鑑三に対していやがらせを言った事があるそうである。また内村が宮部に語った所によるとタケは「私はあなたなどと結婚するのではなかった。誰某さんと結婚するのであった」と言ったという》のがあったが、その出所が明記されていない。〈高崎の牧師〉の件をいったい誰が誰に話したのか。タケが第三者に話したのか、それとも鑑三が第三者に話したのか。この話を政池仁はいつ誰から聞いたのか。「誰某さんと結婚するのであった」も同様に出所が明記されていない。これが事実であるとすれば、真実はこの言葉を発したタケか、それを聞いた鑑三にしか分からない。否、この言葉は内村家の者も聞いていたのかもしれない。

    わたしが不思議に思うのは、こんな重要な発言をその出所を明記せずに著作の中に記していることである。〈高崎の牧師〉も〈誰某〉の件も、これらはタケにとって、浅田家にとっても名誉に関わることである。〈高崎の牧師〉も〈誰某〉も実名を出していないが、政池仁は知っていて伏せているのか、それとも知らなかったのか、とにかくあいまいな処置の仕方である。ここでは〈高崎の牧師〉の件については不問に伏して、〈誰某〉に関して推測してみよう。今までわたしが書いてきたことを読めば、わたしが〈誰某〉の最有力候補としてあげるのが〈新渡戸稲造〉であることは容易に察せられるであろう。女心を思えば、鑑三に対して極度の不満と怒りを覚えていたタケが、鑑三の最も信頼している友人の一人であり、前途有望な青年新渡戸稲造の名前をあげることが、どれだけ相手に衝撃を与えるかを直感的、本能的に知っているのである。この時、タケが誰も相手にしないような男の名前など口にするわけはない。真実は藪の中だが、もし〈誰某=新渡戸稲造〉だとすれば、鑑三の受けたショックは決定的だったと言えよう。

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