随想 空即空(連載63) #ドストエフスキー&清水正ブログ# 清水正
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有即無 無即有 有無即空 空即空 空空空 正空 (清水空雲)
随想 空即空(連載63) #ドストエフスキー&清水正ブログ#
自らの罪を背負った人間イエス、自らの内部に悪魔を潜めたイエスといったことが正面から問題にされたことはない。キリスト教徒はもとより、ドストエフスキーですらこういった問題を露骨にとりあげることはなかった。わたしは『罪と罰』のロジオン・ラスコーリニコフを今再び〈幻想小説〉の圏内から呼び戻さなければならないと思っている。作者が用意周到に用意した〈エピローグ〉でのロジオンとソーニャを、シベリアの幻想地帯から現実のペテルブルクに復帰させたとき、そのとき初めて彼ら二人は肉体を備えた元殺人者、元娼婦として地に足の着いた新生活を生きることになるだろう。
わたしが見たいのは飽くまでもリアルな生活の現場であり、聖的夢想ではない。現実的視点に徹すれば、娼婦であったソーニャはスヴィドリガイロフはもとより、他の不特定多数の淫蕩な客の子供を身ごもっていた可能性もあるのである。生活のリアリティは聖的夢想によって超克されるわけではない。『罪と罰』という作品の凄さは、わたしのような読者による〈再構築〉をも許容するところにある。『罪と罰』を読み終えて、復活の曙光に輝いたロジオンとソーニャをすっかり忘れ果てて、俗なる現実社会に立ち戻っていく読者は多い。わたしは執拗に何度でも『罪と罰』を読み返すが、『罪と罰』の全登場人物の生をふまえた上でのわたしの生活をきちんと見据えたいと思っている。その観点から、今わたしは正宗白鳥を、内村鑑三を、岩野泡鳴を検証しようとしているのである。
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お勧め動画・池田大作氏の「人間革命」をとりあげ、ドストエフスキーの文学、ニーチェの永劫回帰・アポロン対ディオニュソス、ベルグソンの時間論などを踏まえながら
人間のあるべき姿を検証する。人道主義(ヒューマニズム)と宗教の問題。対話によって世界平和の実現とその維持は可能なのか。人道主義と一神教的絶対主義は握手することが可能なのか。三回に分けて発信していますがぜひ最後までご覧ください。
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「清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。
令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ
発行日 2021年12月3日
発行人 坂下将人 編集人 田嶋俊慶
発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
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