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清水正・画
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有即無 無即有 有無即空 空即空 空空空 正空 (清水空雲)
随想 空即空(連載34) #ドストエフスキー&清水正ブログ#
内村鑑三は先に引用した〈自序〉の後に「しかれども信仰と人情とに於ける兄弟姉妹にして、記者と共に心霊の奥殿に於て霊なる神と交わり、悲哀に沈む人霊と同情推察の交換を為さんと欲するものは、この書より多少の利益を得ることならんと信ず」と書いている。
さて、棄教して半世紀を経た白鳥は鑑三がここで言う〈兄弟姉妹〉とはなり得なかったのであろうか。キリスト者である鑑三は、心霊の奥殿に於て〈霊なる神〉と交わる者であるが、棄教した白鳥は〈悲哀に沈む人霊と同情推察の交換を為さんと欲するもの〉ではあったにしろ、すでに〈霊なる神〉と交わることを捨てている。
鑑三は〈自序〉でさらに「この書は著者の自伝にあらず。著者は苦しめるキリスト信徒を代表し、身を不幸の極点に置き、キリスト教の原理を以て自ら慰めんことを力めたるなり」と書いている。身を〈不幸の極点〉において書くことはできる。身を不幸の極点に置かずにものを書いている文学者の作品などたかが知れている。空気の振動によって音が伝わるものと思っている音楽家と同じだ。空気の振動なくても、魂の振動が聴く者の魂に響かないのであれば、その音楽は自然科学の前に屈しなければならない。
いずれにせよ鑑三は『キリスト信徒のなぐさめ』を、〈苦しめるキリスト信徒〉を代表し、〈キリスト教の原理〉を以て〈自ら慰めん〉ことに力めている。つまりこの書は〈キリスト信徒〉〈キリスト教原理〉と密接につながっており、そこから離れた、無神論者たちの〈自ら慰めん〉とする努力とは一線を画している。もちろん白鳥はこんなことは誰に言われるまでもなく分かっている。
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「清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。
令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ
発行日 2021年12月3日
発行人 坂下将人 編集人 田嶋俊慶
発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
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