随想 空即空(連載46) #ドストエフスキー&清水正ブログ# 清水正

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随想 空即空(連載46) #ドストエフスキー清水正ブログ#

清水正

 

  内村鑑三はキリストの復活に関して「しかり余は信ず、余の救主は死より復活し給いしを」と書いている。鑑三は確かにキリストの復活を信じていると書いている。問題は、鑑三がその〈復活〉をどのように捉えていたかである。キリストは弟子たちの前に肉体を伴って現れた。しかしこの〈肉体〉がまた一筋縄ではいかない。イエスを間近に見ていた弟子たちが、復活したイエスをすぐに認めることができずにいた、そのことをどのように理解したらいいのだろうか。生前のイエスの〈肉体〉と、復活後のイエスの〈肉体〉を同一と見ることはできない。弟子にすらすぐにはわからない復活後のイエスの〈肉体〉をキリスト教徒でないものがどのように知ることができようか。鑑三はこの復活後のキリストの〈肉体〉を特に問題にしていない。鑑三は「彼の体は朽ちしならん、彼の死体を包みし麻の衣は土と化せしならん、しかれども彼の心、彼の愛、彼の勇、彼の節――嗚呼もしこれらも肉と共に消ゆるならば万有は我らに誤謬を説き、聖人は世を嘆きしなり」と書いている。ここで鑑三が問題にしているのは、キリストの死んでも滅びることのない〈心〉〈愛〉〈勇〉〈節〉である。これらは、死んだ後のイエスが肉体を伴った復活を必ずしも必要とはしないだろう。もしそれでいいのなら、わたしもキリストの〈復活〉を何ら疑うことなく信じることができる。生前のイエスの愛に基づく言動は、彼の肉体の復活などとは関係なく受け入れることができる。むしろキリスト教徒が大まじめにイエスの肉体の〈復活〉を重要視し、それを現実に起きたことだと主張することにわたしなどは抵抗を覚える。イエスは肉体上の復活などしなくても、彼の発した言葉の数々(すべてではない)は人間の心に永遠性を刻印するのである。

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清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。

令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ

発行日 2021年12月3日

発行人 坂下将人  編集人 田嶋俊慶

発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1

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表紙

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目次

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