李恩珠訳『ウラ読みドストエフスキー』

李恩珠さんより、ソウルの本屋に並べられた韓国語訳『ウラ読みドストエフスキー』の写真がメールで送られてきた。李恩珠さんは拙著『宮崎駿を読む』の翻訳でも知られている。『ウラ読みドストエフスキー』の校正は李恩珠さんのお母さんがしてくれたそうだ。
韓国でこの本がどのように読まれるのか楽しみである。この本には『カラマーゾフの兄弟』のスメルジャコフはゾシマ長老が乞食女のリザヴェータに孕ませた子供、イリューシャ少年はスネギリョフの子供ではなく実はフョードル・カラマーゾフの子供である、『悪霊』のピョートルは二重スパイ、ステパン先生はバイセクシャル自由主義者、作中作者のアントンは国家から派遣されたスパイである、など衝撃的な新説が満載してある。また世界で初めて解明した『悪霊』の日付や、ソーニャの踏み越えの真実などが明らかにされている。興味のあるかたは是非お読みください。

李恩珠さんとお母さん