「藝文攷」第27号(2022年1月14日 日本大学大学院芸術学研究科文芸学専攻)が刊行されましたので紹介します
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「藝文攷」第27号(2022年1月14日 日本大学大学院芸術学研究科文芸学専攻)が刊行されましたので紹介します。
ドストエフスキー関係では坂下将人の「Ф・М・ドストエフスキー『悪霊』――「鳩」に関する一考察」が収録されています。
坂下氏は日芸の大学院で一貫して『悪霊』を研究し、2020年度の学位請求論文「Ф・М・ドストエフスキー『悪霊』――「鳥」に関する一考察」で学位を取得している。わたしも『悪霊』に関しては膨大な批評を展開し、その成果は『清水正・ドストエフスキー論全集』第6巻に纏めてあるが、坂下氏はわたしの『悪霊』論も十分に踏まえて考察を進めている。
謎ときシリーズで有名な江川卓が「謎とき『悪霊』――椋鳥の里の惨劇」を「新潮」(第93巻第1号)に発表したのは平成8年(1996)1月である。江川卓は『謎とき『罪と罰』』(1986年)、『謎とき『カラマーゾフの兄弟』』(1991年)、『謎とき『白痴』』(1994年)と刊行し、満を持して『悪霊』論にとりかかった。が、連載は第2回目の「覇を競う父と子――謎とき『悪霊』・2」(「新潮」第93巻第3号)で中断した。病気の影響もあったかもしれないが、連載2の内容はむだに引用が多く、論の体裁を保っていたとは言えない。
坂下氏の『悪霊』論は江川卓の未完の『悪霊』論をも継承し、新たなる『悪霊』論の構築を目指している。多くの人たちに読んでもらいたいと思う。
「清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。
令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ
発行日 2021年12月3日
発行人 坂下将人 編集人 田嶋俊慶
発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
近況報告
今年に入って一か月が過ぎようとしている。とにかく時間のたつのが超特急。神経痛は 相変わらず。痛みに効く特効薬はなくひたすら我慢するのみ。今年になって「江古田文学」から依頼された「江古田文学賞設立の頃」を書きあげ、これから修士論文の講評を書こうと思っている。「罪と罰」論は二か月ばかり中断している。アマゾンで元「群像」の編集長大久保房男の本を五冊購入読み始めた。また幸徳秋水全集と徳田球一の本を購入して読んでいる。文字通り命がけで戦った社会主義者の言葉は重く響く。社会主義の思想それ自体は単純素朴で複雑怪奇な人間心理に深く参入することはできないが、真理と理想を激しく希求し行動した彼らの誠実と情熱を蔑ろにすることはできない。青年時代のドストエフスキーが革命思想に深く影響を受けていた事実はきちんと検証されなければならない。現代の革命主義者の何人がドストエフスキーを読んでいるのか。「カラマーゾフの兄弟」の大審問官の劇詩を読んだことのないものが中国共産党一党独裁を語ってもほとんど意味がない。わたしは新聞を読まず、テレビも見ないが、YouTubeはいろんな分野のものを見ている。しかし、YouTubeもまた深く立ち入ったものはほとんどない。やはりじっくりと本を読み、自分の頭で徹底的に考えなければだめである。ドストエフスキー文学の凄さぐらいは理解しなければだめということである。
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