随想 空即空(連載109)内村鑑三の不敬事件を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
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有即無 無即有 有無即空 空即空 空空空 正空 (清水空雲)
随想 空即空(連載109)内村鑑三の不敬事件を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
鑑三が帰国したのは一八八八年(明治二十一年)五月十六日、新潟の北越学館に教頭として着任したのが同年九月十日、その職を辞したのは同年十二月である。わずか三ヶ月の間に鑑三は依頼人側および宣教師たちと激しく対立している。その主な原因を学校設立理念や教育方針の相違に求めることはできよう。が、わたしが最も注目したいのは鑑三の頑固な自己主張である。鑑三は宣教師スカッダーや新島襄、海老名弾正等の推薦によって〈教頭〉(実質的には校長=Superintendent)職を引き受けているが、自分の考えを主張するにあたっては推薦人や意見を異にする者たち(外国人宣教師や北越館創立時の一人で組合派キリスト教会牧師であつた成瀬仁蔵)にいっさい忖度することがない。この妥協なき自己主張に鑑三の思想信仰の一貫性を見て評価する者もあろうが、この頑固一徹さは組織を運営していく上で様々の障壁を生み出すことになる。第一、鑑三を推薦、招聘した者たちを説得できないのに、自分の意見方針を押し進めることはできない。外国人宣教師たちが無償で授業を担当することに、学校運営の独立性が損なわれると考えたとしても、時間をかけた説得工作や妥協点を見いだすことは可能であったろうと思われる。鑑三に揺るぎなき教育方針があれば、多少の妥協を重ねながら教頭職に止まることはできたであろう。日本人クリスチャン鑑三が宣教師たちの考えや心情に寄り添う寛容な精神があれば、破局の事態を免れることもあるいは可能であったと考えられる。鑑三の強引なやり方は宣教師たちばかりでなく、彼に好意的であった者たちをも敵側に追いやってしまう。タケの場合もそうだったが、鑑三はいったん敵側に回った者たちの気持ちに寄り添うことができない、良くも悪くもそういった性格なのである。
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