随想 空即空(連載110)内村鑑三の不敬事件を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#

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清水正

 ここで鑑三と反対者たちとの意見の内容に深入りすることはしないが、鑑三の主張には北越学館の運営面に関する配慮がそもそも欠けていたのではないかと思われる。今日の大学においてもそうだが、研究・教育方面を重視して経営の側面を軽視すればたちまち経営破綻を生じることになる。無給で北越学館の教育(宣教)に参加していた外国人宣教師全員を拒んで、はたして経営基盤を損なわずにおれたのか。そもそも発起人たちに、政府や宣教師たちの所属するキリスト教会の経済的援助なしに学校を設立維持する覚悟があったのかどうか。鑑三の目指す、宣教師たちの協力を排除した独立した教育理念の実践は当初から無理があったのではないか。鑑三は彼の理解者の一人であった新島襄とも意見の一致を見ることができず、強力な反対者の一人であった成瀬仁蔵を論破することもできななかった。後に鑑三は成瀬を〈悪魔〉呼ばわりしてはばからなかった。敵を安易に悪魔と見なす鑑三の単純な論理と激情にわたしなどはそれこそ非キリスト者の相貌を見てしまう。キリストに見られた愛と赦しの精神はどこにあるのだろうか。

 鑑三が日本的キリスト教を標榜し、外国人宣教師たちから独立した教育と宗教の実践場として北越学館の運営を考えたこと自体は否定できないが、要はそれを実践するにあたって早急過ぎたし、彼の妥協なき主張が当初味方であった者たちをも敵の陣営に走らせる結果となった。この思想的激情的な鑑三の独自性は良くも悪くも生涯にわたって一貫している。

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