随想 空即空(連載81)内村鑑三の最初の結婚と破局を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
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随想 空即空(連載81)内村鑑三の最初の結婚と破局を巡って#ドストエフスキー&清水正ブログ#
山田幸三郎から政池仁が直接聞いたという、タケが新渡戸稲造の手を突然握ったという話は聞き捨てならない。政池仁はこれをもってタケを〈かなりうわ気な女〉と見なしているのだが、それならそれで山田からの話をもっと詳細に報告してもらわなければならない。事はタケの名誉に関わる問題だし、こういったかなりブライベートな話をどういうわけで校長であった新渡戸稲造が学生であった山田たちに語ったのかである。鑑三とタケの結婚・離婚問題、新渡戸稲造の最初のアメリカ行きが話題になったときに出た話とは思うが、こういった微妙な、世間に知られればゴシップ、スキャンダルになりかねない話を責任ある立場にあった新渡戸稲造がどうして口にしたのかたいへん不思議である。政池仁は不思議に思わなかったのだろうか。こういった話を直接聞いて後に発表するのなら、もっと執拗に様々なことを聞き出すべきだったのでなかろうか。いずれにしてもわたしは、このごく短く発表された新渡戸稲造の話から事の真相に迫るほかはない。
新渡戸稲造がアメリカへ向けて横浜から出帆したのは一八八四年(明治一七年)九月一日、第一高等学校の校長に就任したのが一九〇六年(明治三九年)九月二十八日、校長を辞任したのが一九一三年(大正二年)四月二十二日である。山田幸三郎が東京第一高等学校に入学したのが一九〇七年(明治四〇)七月、卒業したのが一九一〇年(明治四三年)六月である。これらの年譜を照合して分かるのは、新渡戸が自宅でタケの話を語ったのは山田が高等学校在学中の一九〇七年七月から一九一〇年六月までの三年間のうちであり、新渡戸は二十年以上も前の出来事を学生たちに向かって話したことになる。学生たちの誰かが新渡戸稲造と内村鑑三の出会いや関係などについて質問し、それに答えるなかに例のタケとの話も出たのかもしれない。新渡戸が誰にも聞かれないのに、この話を口にするとは考えにくいが、しかし政池仁の記述だけではとうてい真相を伺い知ることはできない。新渡戸の主宰する談話会に将来小説家にでもなる者がいて、こういったことまでも題材にして作品を創造していれば、新渡戸の肖像も興味深いものとなったであろうが、山田の『信仰五十年』などを読むと真面目に超をつけたくなるようなキリスト教信徒なので、要するに偉人新渡戸稲造の内奥を推察する材料を見いだすことはできない。
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