随想 空即空(連載56) #ドストエフスキー&清水正ブログ# 清水正
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有即無 無即有 有無即空 空即空 空空空 正空 (清水空雲)
随想 空即空(連載56) #ドストエフスキー&清水正ブログ#
唯一絶対の《我》をポリフォニック的思考法を身につけることによって瓦解させた意識空間内分裂者は〈統括する我〉(演出者としての我、指揮者としての我)を保持することで明晰な意識を保持し、狂気を免れている。が、意識空間内分裂者は意識空間においては無数の〈我〉を存在させ、内的対話を構築する事はできるが、肉体存在でもあることによって現実社会においてはモノローグ的存在を脱することはできない。例えて言えば、演奏会場において〈指揮者〉として内なる〈無数の我〉(演奏者)を統括指揮する〈指揮者〉といえども、ひとたび演奏会場を退出すれば、一人のモノローグ的存在者として社会的な振る舞いを要請されることになる。「神は存在するか」と問われて、イヴァンであれば「ない」、アリョーシャであれば「ある」などという、曖昧な、多義的な回答をすることは許されないと言うことである。
意識においてはすでに一義的絶対的な真理を崩壊させている〈意識空間内分裂者〉は、肉体存在として現実社会に存在する限り、相対的でしかない〈一義的判断〉を口にしなければならない時があり、さらに一義的行動を取らざるを得ない。永遠に解答の出ない内的対話を続ける他ない意識空間内分裂者が〈一義的判断〉を口にする時は、それがあたかも本当のことである「かのように」振る舞っているのである。一神教的宗教に帰依していない日本人の大半は無意識的に「かのように」で生きている。否、キリスト教信徒ですら、自分があたかも〈キリスト者〉である「かのように」生きていながら、そのことに無自覚な者が多いと言える。〈キリスト者〉として殉教の場に立たされた時に「なんちゃっておじさん」の如く棄教する者が少なくないことは歴史が示している通りである。
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「清水正研究」No.1が坂下ゼミから刊行されましたので紹介します。
令和三年度「文芸研究Ⅱ」坂下将人ゼミ
発行日 2021年12月3日
発行人 坂下将人 編集人 田嶋俊慶
発行所 日本大学芸術学部文芸学科 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
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