小林リズムの紙のむだづかい(連載218)
小林リズムの紙のむだづかい(連載218)
清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演などを引き受けます。
Ｄ文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正・ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。Ｄ文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価（送料無料）でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。
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四六判並製160頁 定価1200円＋税
京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
『ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/
小林リズムの紙のむだづかい(連載218)
小林リズム
【UFOにみかん入れるとすごい旨い？】
漫画を読んでいたら「UFOにみかん入れるとすごい旨い」っていう台詞が出てきて、UFOってあれか、カップ焼きそばか…。と思いながらさらりと読み流したつもりだったのだけど、漫画を読み終えてもそのフレーズが頭から抜けなくて、結局スーパーにUFOとみかんを買いに走ってしまった。
陳腐なイメージだけど、カップ麺類っていうと寂しい印象があって、たとえばなんらかの理由で両親が日常的に家にいない幼い子供がお湯をそそいで食べる、とか、一人暮らしの独身男性もしくは女性がテレビをぼーっと眺めながら無心で食べている、とか。そういうのがよく似合う食べ物だよね。小さく刻まれたぺらぺらのキャベツとか、原色使いのパッケージとか、やたらと濃い味付けとか、無遠慮におかまいなく入り込んでくる。
さて、せっかく近くのスーパーに行ったのにUFOがなく「まあいっか」と数種類あるうちのカップ焼きそばのなかから、一平ちゃんを選んだ。同じカップ焼きそばなんだからたいして変わらないよね、と言ったら日清や明星が怒るかな。たまたま夜の屋台のパッケージが書かれている一平ちゃんがおいしそうだと思ったのだ。
みかんは小ぶりなものが1袋10個入りで売られていたのだけど、いちいち皮をむくのも面倒だし、きっと食べきれずに籠に置かれたまま平気で今年の冬を越しそうだと思ったので、妥協してみかんの缶詰を買った。缶詰のほうが皮つきのみかんよりもきっと甘いし、薄皮まで処理されているし、フルーツポンチっぽいからデザートにもなる。
家に帰ってからさっそくティファールでお湯をわかして、缶詰を開けることにした。けっこう大きめサイズの缶詰だし、残ったぶんはヨーグルトに混ぜよう…などとわくわくして缶詰をひっくりかえして気づいた。プルタブが、ない…。サンマやサバの缶詰にプルタブが当たり前のようについているから確認しなかったのだけれど、わたしがケチって100円で買った缶詰はプルタブつきのものではなくて、缶切りで開ける式のものだった。そして悲しいことにわたしの家に缶切りはない。わざわざ缶詰のためにコンビニまで走って売っているかどうかもわからない缶切りを買い求めにいくのは率直に面倒くさい…。
仕方がないからワインのコルクを抜く栓抜きを無理やり缶詰に突き立ててみたのだけど、もちろん開かない。バターナイフでコンコンと連打しても、いっこうに開く気配はない。最終手段として使ったのは、包丁だった。けどこれ、マジで危ない。包丁を縦にして缶詰に穴を開けようとしたのだけど、つるっとすべってしまいそうで、続けていたら確実に血を見ることになりそうなので断念した。ああ、もうだめだ…と思ったと同時にカチッという音がした。ティファールのお湯が沸いたという合図。
結局、ふつうにカップ焼きそば食べたよね。簡素な味を噛みしめながら何してるんだろうって思った。一平ちゃんを選んだのが悪かったのか…。よって、UFOにみかんをいれると「すごい旨い」のかはわからなかった。どうなんだろう、みかんの甘酸っぱさと、カップ焼きそばの濃い調味料がナイスハーモニーだったりするのかな…。リベンジしたい。
小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか？」
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