リブロ池袋本店店長の菊池壮一さんが館長室を訪問

五月六日午後二時、リブロ池袋本店の菊池壮一店長が、Aゾーンマネージャーの昼間匠さんと共に館長室を訪れた。リブロ書店は日芸江古田校舎に最も近い大書店であり、図書館としても積極的に交流をはかり、さまざまな企画を実現したいと考えている。日芸図書館は今年、林芙美子没後六十年を記念してカタログ「林芙美子の芸術」の刊行と、四月から図書館入口での展示を行っている。わたしはリブロ書店の一角に「林芙美子コーナー」を設けてもらうことを提案した。今度の尾道因島・小倉・下関・桜島での林芙美子取材旅行においても、研究者や関係者に林芙美子文学の見直しを説いてきた。私は林芙美子の文学を世界文学の地平において復活させなければならないと思っている。林芙美子が亡くなったのは六月二十九日なので、六月頃に林芙美子フェアがリブロ書店で開催されればと思う。菊池さんは実現の方向で検討したいということであった。
館長室を訪れた菊池壮一リブロ店長(右)と昼間匠マネージャー。

左から昼間マネージャー、菊池店長、清水館長、戸田課長。なんか面白い企画が次々に実現しそうな感じがしてきた。書店と大学図書館連携の企画はお互いに元気が出るし、企画次第では出版界や社会に対しても刺激的な発信ができそうである。

 この日、私はもう一つの企画を提案した。日芸文芸学科は林真理子さん、群ようこさん、よしもとばななさんといった著名な女性作家を輩出しているので、日芸の現役の学生たちが作っているゼミ雑誌の展示・配布なども合わせ、三女性作家のブックフェアを開催すれば面白いのではないかという企画である。文芸学科准教授の山下聖美さんは近・現代の女性作家研究をすすめているので、山下さんにもこの企画に参加してもらい、日芸にとっても有意義な、元気の出る催しとしたいということである。
 この日の夕方、私は山下さんとリブロ地下一階の新刊・文芸書コーナーに昼間さんを訪ね、この日芸出身の三女性作家のブクフェアに関して簡単な打ち合わせをしてきた。この企画は今秋には実現できるかもしれない。