小林リズムの紙のむだづかい(連載493)


清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税



清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載493)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
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小林リズムの紙のむだづかい(連載493)

捨て猫を拾っ】


 猫を飼いたい。最近ずーっとそう思って生きてきた。なんかよくわからないけど、ものすごく猫が飼いたい。可愛いし、気ままだし、手がかからなそうだし。にゃーって鳴くし。犬でも亀でもメダカでもなくて、猫! 猫! 猫飼いたい……!

 そうやってあまりにも強く猫を飼いたいと念じていたせいか、住んでいる家の近くに捨てられた子猫を発見してしまった。白くて毛がふわふわしていて、黒の模様が入っている。大きさは女の子の履いているサンダルくらいのサイズ。23cm前後くらいでまだすごく小さい。目は開いていなくて、近づいてもぐっすりと眠っているだけで動じない。あまりにも可愛くて、私はコンビニに寄ってササミを買って子猫ちゃんのもとに差し出した。
「ほら、おなかすいたでしょ? これをお食べ」
 そう言って近くに置く。でも食欲よりも睡眠欲が勝っているせいか、猫は反応を示さない。
「おーい、食べないの? ササミですよ」
 どんなに話しかけてもニャーと鳴かない。マイペースに眠っている貫禄のある子猫ちゃんを20分くらい眺めてから家に帰った。

 シャワーを浴びてパジャマに着替えて、さあ寝よう……と思ったけど、頭のなかでさっきの猫を自分の家で飼っている姿を勝手に妄想したら眠れなくなった。小さいわりに図々しい神経をしていそうな猫だから、名前はニートにしよう。ニートちゃん、うん、可愛い。あんなに寝ていたけど、もしかしたら本当は具合が悪いのかもしれない。だって、そっと撫でたら骨がごつごつしていたし。結構痩せていた。目も汚れていたから何か病気にかかっているかもしれない。ニートちゃん、大丈夫なんだろうか……。気づくと私は深夜の1時だというのにバスタオルを抱えてニートちゃんのもとへ走っていた。

 ニートちゃんに出会った場所に向かうと、そこにはすでに私と同じくらいの歳の女の子がいた。女の子は私を見るなり、
「この子猫、私、拾おうと思うんです」
 とはっきりと宣言した。その言葉を聞いたらほっとした。ニート、よかったね。女の子は中国から来た留学生で、名前は「雨の糸」と書いて「うし」ちゃんというらしい。うしちゃんの言うことによると、ニートちゃんは1週間ほど前から捨てられていて、彼女はよくご飯をあげていたそうだ。うしちゃんと私が話していると、おじいさんが近づいてきた。
「この猫、もうダメだと思うよ。ずっと寝てるから、うちは犬を飼ってるから猫を飼えないんだけど、病院に連れて行ってあげればよかった」
 おじいさんはコンビニの袋を持っていて、煙草を吸っていた。実はおじいさんもニートの世話をしていて、この時間によく面倒を見に来ていたらしい。
「私、この猫を明日動物病院に連れていきます」といううしちゃんに、
「そうしてもらえると嬉しいなぁ」と答えるおじいさん。
こんな真夜中にまったく知らない人同士で猫のことを考えている。ニートちゃんすごい。

 私とうしちゃんは連絡先を交換して、こまめにやりとりをするようになった。うしちゃんはニートのことを「小さいからスズメって名前にしたよ」と言っていた。それから元気になったニートちゃんの写真を送ってくれる。近いうちにニートちゃんに会いに行く予定!

 
 

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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