小林リズムの紙のむだづかい(連載485)


清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月30日刊行。
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載485)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載485)

【選択するなら】


 仕事終わりに女子トイレで「これから彼とデート♡」という友達と話していた。彼女は一か月ほど前に恋人と別れたばかりと聞いていたから、知らぬ間の恋人誕生にびっくりして、「なんでそんなに簡単に彼氏できるのー」「いや、たまたまだよー」なんていうやりとりをしながら話はめぐり、気付くと脱法ハーブの話題になっていた。
「痴漢する人と、ドラッグやってる人、付き合うとしたらどっちがマシ?」
「どっちもやだ」
「そりゃそうだけど。選ぶとしたらどっちかなぁ」
 本当にどうでもいいことだけど、私は「痴漢のがやだ」と答えた。友達ふたりは「いやぁ、ドラッグのほうが嫌でしょ」という答えだった。
「だって、痴漢って人に迷惑かけるでしょ? ドラッグは自分を傷つけるような行為だから痴漢よりは……」
「でも脱法ハーブで事故を起こしてたし、最悪じゃん」
「そうだけど……。痴漢のが正常な頭で異常行動していて気持ち悪くない?」
「でも、おじさんとかってやっぱり、満員電車で魔がさすってことあるんだよ、きっと」
「えー、それはおじさんに甘いよー。 痴漢と付き合うなんて絶対ムリ」
「でもクスリやってた人と付き合うのもやだ。なんか怖いし……」
 と、結局はどっちも受け入れられないのだけど、そんな不毛な究極の選択について考えていた。

 実際のところ、痴漢とドラッグって、どっちのほうが簡単にできるんだろう? 痴漢したいとかドラッグをきめてみたいとか、そんなふうに思ったことが一度もないから、どちらの気持ちもわからない。でも、どちらも「相手に不快な思いをさせたい」という感情から発動しているものではない気もする。自分の欲が抑えられない・自分の欲を満たしたいゆえの行為であって、本当はあまり他者は必要としていない。ひとりよがりの行動が人を傷つけて不快にさせる。

「それにしても、もう夏なのになんで恋人ができないんだろう。私、前科持ちじゃないのに……」
 前科を持っていたって恋人がいたり結婚して子どもがいる人もいるし、前科がなくなって恋人ができない人もいる。いろいろすべて、あらゆることは可笑しくて変で、ままならない。




小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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