小林リズムの紙のむだづかい(連載487)
『清水正・ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税
清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演を引き受けます。
清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html
ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/
四六判並製160頁 定価1200円+税
小林リズムの紙のむだづかい(連載487)
清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演などを引き受けます。
D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正・ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。
http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D
ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/
四六判並製160頁 定価1200円+税
京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
『ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp
清水正へのレポート提出は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載487)
【突発的が好き】
iPhoneアプリでカラオケを楽しめる機能があると知って、さっそくダウンロードしてみた。イヤフォンのマイク機能と連動しているから自分の声が耳にそのまま伝わり、自宅にいながらかなり本格的にひとりでカラオケを楽しめる。なんて画期的なの……! と感動して、さっそく祖母(レイコ70歳)に伝えたくなった。時刻は夜の9時半。祖父母の家は私の最寄り駅から電車に乗って15分先の所にある。大学在学中に一緒に暮らしていたから、鍵も持っている。「いつでも来ていいからねって言われてるし、まあいいや、行っちゃえ」という心の声に従って、鞄にノートパソコンとお財布と充電器だけ詰め込んで、ジーパンにTシャツというラフなスタイルに安いサンダルをひっかけてアポなしで向かうことにした。
祖父母宅のうちにつくと夜の10時近かった。「もしかしたら、寝てるかも……」と思って鍵を開けて家に入ると、本当にふたりとも寝ていた。祖父にいたっては、ごうごうといびきをかいている。祖母は電気をつけっぱなしでベッドに横たわってすやすや眠っていた。老人の寝る時間ははやいのだ。 もしかして、このまま明日の朝まで気づいてもらえないかも……。そんな不安をよぎらせながら、眠っている祖母の顔をまじまじと見つめて念を送っていたら、
「………え?えええ?……あら、りっちゃん?」
と祖母がゆっくりと目を開けた。
「うん、来ちゃった」
「あらぁ、本当だわ」
「レイコさんすごい眠そうな顔してて笑える」
「ちょうど寝かけてたのよ」
と、そこで気配に気づいたのか祖父も起きてきた。
「おおう、りっちゃんか、きたのか」
「うん、おなかすいたー」
「冷蔵庫に桃があるよ。あとパイナップルとアイスも」
「食べるー」
冷蔵庫から桃を取り出して食べ、そのあとタッパーに詰められたパイナップルをつまむ。さらに冷凍庫に入っているお中元にもらったらしい千疋屋のシャーベットをスプーンですくって食べながらどうでもいいことを話す。
「友達と鎌倉に行こうってなってるんだけどね。この前雨降ったから延期になっちゃって」
と私がいうと、祖父が
「鎌倉はいいよなぁ。あ、そういえば鎌倉の地図があったんじゃないか?」
と反応する。
「鎌倉、いいわよねぇ。昔よく行ったわ」
と祖母。
そうこうしているうちに、私は本来の目的である「カラオケのアプリを教える」ことをすっかり忘れてしまった。祖父母も祖父母で「どうしてこんな時間に突然孫がやってきたのか」については考えることを忘れていて、そんなことよりも目の前にある時間をどう過ごすかのほうに集中していた。
小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/
twitter:@rizuko21
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