小林リズムの紙のむだづかい(連載251)

小林リズムの紙のむだづかい(連載251)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載251)
小林リズム
 【偶然なのか、必然なのか、類は友を呼ぶのか】

   

 
 「あの人、気合い入ってるねぇ〜!」
と友達に言われたので目をやると、ぴちぴちの黒のノースリーブのワンピースを着た女の人が隣にいるスーツ姿の男性と話し込んでいた。片手にはプラスチックコップに入ったお酒。いよいよ本格的に寒くなってきたというのに、足も腕も惜しみない露出っぷりの彼女は、この会場内では目立った。

 友達と都内で開催されるパーティーに参加してきた。女性は20〜30代、男性は20後半〜40代の人が集まるという“パーティー”という響きの良さを利用した、異業種交流会と街コンを足して2で割ったような感じのものだった。平日の会社帰りのせいか、男性はスーツ姿の人が圧倒的に多く、並んだ“ビュッフェ”と呼ばれる料理も焼きそばや菓子パンと庶民的。女性は友達と連れ添ってペア(というか、群れ?)で行動している子たちが多く、男性は単品で動き回っているのがふつう。友達と一緒にいると単品の男性が話しかけてきた。
「ふたりはどういう関係?」「何歳?」「お仕事は?」「お名前は?」「休みの日は何してるの?」沈黙になるのが怖いのか、途切れることのない質問攻めに疲弊する。友達との間では「ひとりの人と話す時間は1杯飲み終わるまで」と決めていたのだけど、さっき新しいドリンクを持ってきたばかりで、なかなか飲み終わらない。
 帰りたいかも…と思ってぼーっとしていると、珍しい私服姿の人が声をかけてきた。「クリエイター職なんですか?」と聞くと、ベンチャー企業の経営をいくつか掛け持ちしているという。しきりに近くの男性とあいさつを交わしているので「知り合い多いんですね」というと「実は俺、このイベントを主催しているオーナーに頼まれた、サクラなんだ」と言うのでびっくりしてしまった。こういうイベントのサクラって、女性しかいないと思ってた…!わたしは面白くなって、イベントの収益や料理の値段についていろいろと聞いてみたくなった。
「サクラのバックっていくらくらいもらってるんですか?」と質問したら
「お世話になってるからもらってなくて。あ、この人はそのオーナーの部下」
と言って丸顔の男性を紹介した。その顔にははっきりと見覚えがあった。でも記憶を引っ張り出して掘り起こしてみても、思い出せない…。「どこかでお会いしました?」と聞いてみると、彼はわたしの顔を見て、うーん、どこかで会ったような…と首をひねるだけだった。続いてイベントの主催者であるオーナーの人も紹介してもらった。
「あ、どうも…」
と言って見てみると、ラフな服装にはっきりとした顔立ち。…やっぱり、見たことがある…。そして唐突に思い出した。
「もしかして!“夫の心を取り戻すための催眠DVD”販売してます?偽名で電話応対とかしてませんか?」
と聞くと、ぎょっとした顔になって「…ああ!」目を見開いた。なんと大学生のころにほんの少しの期間働いていたバイト先の社長だったのだ。(紙のむだづかい連載27回で書いた会社)。

 繋がるところで、繋がるなぁ…、集まるとこに人は集まるんだなぁ…、と思う。この間入社した新しい職場で仕事を始める日「この子も今日から入ってくるんだよ」と紹介されたのは、同じ大学の同じゼミの子だった。会ったときは「…嘘でしょう?」とお互いにとてもびっくりしたのだけど、職場のデスクで2リットルペットボトルの水を豪快に飲む彼女にはとても親しみを感じている。彼女は海外の人、特に黒人の人にモテるらしく「唇を吸われすぎてホクロができた」と真顔で告白するセンスの持ち主。


 

 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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