小林リズムの紙のむだづかい(連載170)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp



清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/

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小林リズムの紙のむだづかい(連載170)
小林リズム

【“大丈夫”の取扱い注意】
 
  フリーターに対する世間のリアクションを前にしたら、「冷たいなぁ」なんて簡単に言えるのだけど(自分がフリーターだからね!)。この間友達繋がりで知り合った一回りくらい年上の男性に“スゴイ起業家を紹介する”と言われてのこのことついて行ったことがあった。周りにはカフェやら飲食店が山盛りにあるのに一切そこへ入ろうとせず、広場のベンチみたいなところに座って知り合いの彼と、スゴイと言われる女性の先輩と話していたのだった。スゴイという先輩は確かに明るくて余裕がある感じでどっしりと構えていたけれど、そもそもなんで彼がその先輩をわたしに紹介しようと思ったのか不思議でたまらなかった。
 スゴイ先輩はやたらと知り合いの男性を持ち上げて、励ます。「君はいるだけで価値がある人間だよ。焦らなくていいよ。きっと道は開ける」というようなことを延々と話している。彼が安心したような顔で「ありがとうございます」と頭をさげているのを見てわかった。彼は入社した会社をすぐに辞め「オレらしい働き方」を模索するフリーターで、自分らしさを発掘するためにたくさんの人に会っているらしかった。おそらく同じようにすぐに会社を辞めてフリーターになったわたしにも、元気を出してもらいたかったのだと思う。だからどんな自分でも受け入れて優しい言葉をかけてくれるスゴイ先輩を紹介してくれたのだ。申し訳ないけれどわたしは今の自分の立場とか現状にちっとも落ち込んでいないし、そのスゴイ人に「あなたは若いから大丈夫」と言われているうちに、逆に憐れまれているような気持ちにもなって、いや、そんなに励ましてくれなくてもいいのだけど…とイライラしてしまったのだった。安易に「大丈夫」と励ますほうもそうだし、自分を救いたいがために甘い言葉ばかりにしがみついているほうもダサい。

 苦しいときの「大丈夫だよ!」という言葉は傷ついている人を救ったりもするけれど、その「大丈夫!」にいつまでも寄り添っていたらどこにも行けないと思う。この焦燥感が自分の原動力になっている気がするから、焦りもそんなに悪いものではないのかもしれない。そして「大丈夫だよ」と言われたいときもあったりするのは、不安を持て余しているからなのか。いずれにしても「大丈夫」という言葉は使用上の注意をよく読み、用法・要領を守って正しくお使いくださいってとこですね。

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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