小林リズムの紙のむだづかい(連載169)
清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演などを引き受けます。
Ｄ文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正・ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。Ｄ文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価（送料無料）でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。
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ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/
四六判並製160頁 定価1200円＋税
京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
『ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp
清水正へのレポート提出は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/
小林リズムの紙のむだづかい(連載169)
小林リズム
【趣味なんて、ないっつーの！】
「へえ…ところで趣味ってなんなの？」
知り合って間もないころ、相手との共通点を見つけるためにかわされる話題のひとつ、趣味。わたしはこの質問をされるたびに悩んでしまうのだった。趣味というからには、何か一貫して好きなものを答えなければいけないし、かといって文章を書くことを趣味とは言いたくないしで、絞り出すようにして出す答えが「えっと…読書…あと、映画鑑賞とか…」というあまりにもメジャーなものになる。別に趣味にひねりなんて求めてないよ、と言われてしまえばそれまでだけど、ヘタに「読書」とか「映画」と答えて地雷を踏むことはよくある。「えー、じゃあ、○○好き？」「ごめん、知らない」とまったく会話がまったく弾まなくなったり「最近何読んだ？」と言われて答えた本を相手も読んでいた場合、知識のコピペ披露ができなくなってしまう。
わたしは無知なので何かと本から吸収するようにしているのだけど、そこで「いいな」と思った考えをあたかも自分の意見みたいにして相手に説明することがあるので、それがバレたときには恥ずかしくて死にたくなる。テストで良い点数をとって「すごーい」と称賛され「え〜そんなことないよ〜」と謙遜していたときにカンニングの不正が発覚したときみたいな状況と同じだ。
というわけで、何かエッジの効いた面白いものを「趣味です」とアピールしたいのだけど、これがなかなか出てこない。「趣味は路線図を見ることです♪」という女子に出会ったときにはさすがに「やられた！」とは思ったけれど、なんせ自分の使っている線の駅名以外はうろ覚えなので趣味のマネもできないのだった。
…というわけで恋愛テクニックのプロである友達に相談してみたのだけど、彼女からは期待していた以上の言葉が出てきた。
「最近は“ナメクジをいじめること”って言ってる。“お風呂場でナメクジが出たときに熱湯をかけるんだけどビクともしないの。だからシャンプーをかけるとね、やめてくれぇ、って死んじゃうの！”って。ま、ホントだけどね」
と美人な彼女がいうので笑った。「ナメクジ」という意外性、そして「いじめる」というワードのえろさ、そして「お風呂場」というあざとい連想。ひねりのある趣味としてはパーフェクトだ。そもそもひねりある趣味をパッと言える人って芸能人か飲み会慣れしている人かのどちらかだと思う。彼女は恋愛テクニックを実践して文章を書いていたりする体験型のタイプなので、実のある話を聞けて面白い。意外なことに、振り返るほどの美人なのにカッコイイ人が苦手だ。理由をきくと「えー、だってあたしが自意識強いから、相手もそうだと嫌なんだよね。フツウが良いよ、フツウが」だって。頭もいいのだ。
とにもかくにも、これからも彼女に変化球をぶちかますような面白い趣味を伝授してもらいたいなぁと思う。個人的には盆栽とか落語が趣味といえるようになりたいのだけど（変化球+知性がある感じがする）、レベルが高いしお金もかかるし。リーズナブルで簡単に手に入る趣味ってナメクジくらいしかないですかね、今のところは。
小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか？」
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