「マンガ論」

マンガ論はつげ義春の『海辺の叙景』を取り上げた。その他、落語やお笑いについて話す。


第五回受講生の感想
遺影とは思ってなかった……!! 最初のページの海の家の影部分の解釈は先生と一緒でしたが遺影は怖い……!!
演技ができて楽しかったです……!! またぜひ(笑)
(文芸・草島江梨子)

釣り人が父なるものだ、と聞いた時は心の底から感動しました。先生の授業はノートをとるのがまったく苦にならないほど面白いです。
(文芸・吉田紗耶香)

まず、「長崎は今日も雨だった」をちゃんと歌いたいです。海が母胎あるとは分からなかったけど、死のイメージだなとは思ってました。落語入門したいと思います。
(文芸・田井英祐)

男の変態力、これはなんとも恐ろしいもので、なんと彼は彼女の水着を着たり、前日と同じ服を着たりしている。私がもし彼に出会ったならばこう言ってやろうと思う。「なめこに貴方は勝てませんよ」とね。
(文芸・嶋津きよら)

一年前までサザエをずっとエスカルゴだと思って食べていました。
「叙景」の叙を女と置き換えるというのは驚きました。
(文芸・平野幸恵)

男の人が女の人の水着のパンツをはいているというところが一番驚きました。
また、拡大コピーをすると……というところはびっくりして鳥肌が立ちました。
再構築のおもしろさが少しずつわかってきて楽しいです。
(文芸・生貝恵美)

主人公が小屋にいるところが遺影になっているのはびっくりしました。不気味な話だとは最初から思っていたけど、気付かなかった箇所はたくさんありました。授業で言われて気付いて、とっても衝撃的でした。あと去年ゼミをとっていたことを思い出してもらえてよかったです。
(文芸・篠原萌

海辺の叙景は、自分が思ったよりもずっと暗い作品だということは、授業を通じて感じた。男の水着の柄や、遺影など気付かなかったことも多かった。全体的に細かい所も異様な雰囲気を醸し出している。
(文芸・藤田拓斗)

「海辺の叙景」が全く違う作品に思えた。
完全防備と完全無防備の件がおもしろかった。
(文芸・石川舞花)

落語における「業の肯定」。漫画における手塚治虫の「虚無」、赤塚不二夫の「きょむ」。これらの言葉が非常に印象に残りました。いつかビートたけし論が聴きたいです。
(文芸・北村哲士)

人生をかけて文学を。
金も求めず、地位も求めずに、ただつっぱしる
俺に“アレ”が出来るだろうか……。
そんな気分になる授業でした。
(文芸・加藤大雅)

すごく楽しかったです。
つげ義春ってすごい……!って思いました。
(演劇・上木美果)

やはり先生の解説はいつも「なるほど。」と感心させられます。着眼点が私とは異なるなと思います。
三、四年になってもキラキラした目で江古田に行くことを誓います!
(演劇・原田侑季)

『海辺の叙景』想像以上、期待以上の再構築だった!(演劇・鈴鹿通犠)

男が一人女を待っているときに、遺影のようになっていたり、ラストシーンで男が女の水着を着ていることは気づかなかったのでとても驚きました。
(演劇・高橋りな

先生の「マンガ論」ももちろん面白いですが、先生が授業で話して頂ける「人生論」がとっても面白く、印象的なものばかりです。
(映画・米山舞)

最初に読んだ時から「死」を意識させる話だとは思いましたが、それがどうしてかはよくわかりませんでした。けれど授業を受けて分かったような気がしました。オイディプスがまた出てきたのも驚きました。
(映画・藤原真悠)

男のサングラスを女が借りていたことに気づいていなかったので、自分の読みが甘いと思った。
私は小学生の頃、桂文我さんの落語をたくさん聞いた。彼の子ども向けの落語、親子寄席はすばらしいと思う。
(映画・板倉球水)

表面だけを読んでいくとハッピーエンドになるが、深く読んでいくhナナ+イチゴ+ゴモニとバットエンドになるのがすごいなと思いました。
物語は必ずしも良い方向に進むとは限らない事がよ分かりました。
(写真・吉原百合香)

「海辺の叙景」は「海辺の女景」である、という解釈は興味深かったです。
(山口保奈美)

「海辺の叙景」の再構築とても楽しかったです。
つげさんは、漫画を描く時いつも何を考えているのだろうと思います。
これほど背すじがゾッとした漫画は久し振りです。『ドラえもん』もまた取り上げていただけると……
(放送・森下真衣)