水口 哲也氏が日芸図書館長室に

清水正への原稿・講演依頼はqqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。
ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。
ここをクリックしてください エデンの南   清水正の林芙美子『浮雲』論連載    清水正研究室  
清水正の著作   D文学研究会発行本   グッドプロフェッサー

日芸図書館ではアニメ・ゲーム・マンガに力を入れていきたいと考え、来年は実存ホラー漫画家の日野日出志さんを中心としたカタログ、展示を企画している。本日は五時半過ぎに授業を終えた水口 哲也先生とエレベーター前で偶然お会いしたので図書館長室で山下聖美准教授と戸田課長をまじえて短時間ではあったが、今後のご協力をお願いした。


水口 哲也先生と図書館長室で。

ウィキペディアの記事より
水口 哲也(みずぐち てつや、1965年5月22日 - )は、日本のゲームクリエイター / プロデューサー。北海道小樽市出身。音楽と映像を共感覚的に融合させる作風を持ち味としている。代表作に、音楽ゲームスペースチャンネル5』、『Rez』、『ルミネス』など。また音楽ユニット『元気ロケッツ』など、音楽プロデューサーや作詞家としての顔も併せ持つ。キューエンタテインメント取締役。日本大学藝術学部非常勤講師、慶應大学大学院メディアデザイン研究科非常勤講師、金沢工業大学客員教授
経歴 [編集]
北海道札幌西高等学校卒業後、日本大学藝術学部に進学。1990年文芸学科卒業。専攻は「メディア美学」。当時講師であった武邑光裕に多大な影響を受ける。卒業後セガ・エンタープライゼスに入社。情感デザイン研究室室長、セガのインハウススタジオであるユナイテッド・ゲーム・アーティスツの代表を経て、2003年に独立、内海州人とともにキューエンタテインメントを設立する。

作品履歴 [編集]
セガ入社直後の1991年、テーマパーク用アトラクションの映像制作を依頼するために、米国マサチューセッツ州にあるダグラス・トランブルのスタジオを訪れた水口は、そこで助手をしていたマイケル・アリアス(のちに映画「鉄コン筋クリート」を監督)と出会い、「日本で一緒にCGをやろう」と東京に招聘、その後テーマパーク用のモーションライド映像「Megalopolice: Tokyo City Battle」を共同監督。その後フジテレビと共同で音楽に合わせてシアターが動く「米米クラブ・ザ・ミュージックライド」を制作。ゲームの初プロデュース作品は1994年の『セガラリーチャンピオンシップ』。

1999年に音楽ゲームスペースチャンネル5』を発表。1960年代のジャズ音楽をテーマ曲に、25世紀の宇宙を舞台に繰り広げられるコミカルでポップな世界感は、ミュージカルの持つ、歌、セリフ、踊り、笑いを取り込み、他のゲームにはないオリジナリティを醸し出すことに成功している。このゲームの主人公であるピンクヘアで奇抜な格好の「うらら」は、米国MTVのCM「MTV award 2000」に登場するなど、ゲーム以外にも展開された。本作は、水口が音楽とゲームの融合を指向する第一歩となった。尚、このゲームはマイケル・ジャクソンが出演を希望したことでも知られている。宇宙人に踊らされる「スペース・マイケル」というキャラクターとして、part1、part2共に登場している。映画『スウィング・ガールズ』(矢口史靖監督)ではこのゲームのテーマ曲「Mexican Flyer」が少女たちの練習曲として使用されている。

2001年の『Rez』は、「カンディンスキーのシナスタジア(共感覚)理論とレイブ体験の融合」を実現する試みとして(スタッフロールには「カンディンスキーの魂に捧げる」という一文もある)、シューティングゲームを題材にトランス音楽や光を操る感覚を表現している。ゲームの操作音によって音楽を紡ぐ仕組みをとった本作は、「演奏するように気持ちのよいシューティングゲーム」と評され、2002年度欧州アルス・エレクトロニカインタラクティブアート部門Honorary Mentionや、日本の経済産業省デジタルコンテンツグランプリ・エンターテインメント部門サウンドデザイン賞、文化庁メディア芸術祭特別賞などを受賞している。

2004年の『ルミネス』は、「音と光の電飾パズル」と銘打った携帯ゲーム機用のパズルゲームとして、水口は「インタラクティブ・オーディオ・ビジュアル・ウォークマン体験」と表現している。

2006年には、ファンタジー世界の戦争を題材にしたアクションゲーム『NINETY-NINE NIGHTS)』をプロデュースした。本作においては、ゲームの途中で敵と味方が入れ替わる。水口はメディアで、アメリカ同時多発テロ事件以降のテロやイラク戦争黒澤明の『羅生門』からインスピレーションを得て、反戦を掲げるより、「双方の正義を体験させる」ことが狙いだったと語っている。

2006年末には、全米製作者組合とハリウッドの業界誌『ハリウッド・リポーター』が共同で、世界で注目すべきデジタル系プロデューサーやクリエーター50人を選出する「Digital 50」にて、水口もその一人として表彰された。『Rez』をはじめとする、音楽とゲームの融合が選考理由とされた。

2007年には「Lumines Live!」「Every Extend Extra Extreme」「Rez HD」などを発表。

2010年6月、ロサンゼルスで開催されたElectronic Entertainment Expoにて、仏ユービーアイソフトとの新プロジェクト「Child of Eden」が発表された。水口はその発表会のオープニング・アクトに登場し、ステージ上で無言のままKinectを使ったプレイデモを披露、観衆の度肝を抜いた。

また、水口は玉井健二とともに音楽ユニット「元気ロケッツ」を立ち上げ、映像と音楽のシナスタジア(共感覚)表現を目指して活動を続けている。2007年7月7日には地球温暖化抑制を訴えた地球規模のコンサート『ライブ・アース』において、東京会場のオープニングアクトに登場。ステージ上に立体映像のLumi(元気ロケッツのボーカル)を出現させ、そのLumiが同じく立体映像のアル・ゴアアメリカ副大統領を会場に呼び込むという演出を行った。この模様はインターネットを通じて世界に中継された。

2010年、元気ロケッツソニーと共同で大型発光ダイオードを使った3Dライブを東京と独ベルリンで敢行。観客全員に3Dメガネを配り、音楽と映像が絡み合うライブ体験を行った。そこで初の3Dミュージックビデオとなる『make.believe』(メイク・ドット・ビリーブ)が披露された。

ゲームクリエイターとして欧米でのファンが多い彼は、日本国外での講演活動なども積極的に行い、インタビューにも英語で答えている。ネットでの映像でその模様を垣間見ることができる。