YouTube革命の時代(中田敦彦・立花孝志)

YouTube革命の時代(中田敦彦・立花孝志) 

2019/09/29 16:03現在、中田敦彦YouTube大学はチャンネル登録者数123万、内容は日本文学では夏目漱石の「こころ」、三島由紀夫の「仮面の告白」、芥川龍之介の「羅生門・鼻・地獄変西方の人」、世界文学ではシェイクスピアの「マクベス」、ギリシャ神話、日本の神話「古事記」、経済界では世界を変えた天才スティーブ・ジョブズジョブズを超える天才イーロン・マスクamazon創業者ジェフ・ベソス、SoftBank孫正義などをとりあげている。その他、世界史、日本史、漫画・アニメなど教材は驚異的に豊富である。
 立花孝志は「NHKから国民を守る党」党首で今や時の人、YouTubeチャンネル「立花孝志」の登録者は49,8万人と参議院選挙当選後、急速な伸びを見せている。立花氏は各界の有能な人たちにコラボを呼びかけているが、特にホリエモン堀江貴文・チャンネル登録者数56,2万)、DJ社長(【レペゼン地球】公式・チャンネル登録者数204万)、メンタリストDaiGo(チャンネル登録者数163万)、ヒカル(チャンネル登録者数346万)などが注目である。有能な大金持ちと、若くて賢い人気YouTuberたちとコラボする効果は絶大である。政治に無関心、または政治家をバカにして投票しない知識人や若者たちに刺激を与えることは間違いない。
 立花氏は日本第一党党首の桜井誠とも対談している。政治的主義主張を超えて対談の場に顔を出す立花氏の姿勢を右翼保守陣営の人たちも見習ってはいかがかと思う。小さな各保守陣営が互いにののしり合っている現状では現体制に揺さぶりをかけることはできない。立花氏の精力的な日々の活動を見ていると、「NHKから国民を守る党」がやがて日本(NIHON)を代表する「N国党」に育っていくのではないかとさえ思えてくる。わたしは個人的にはヒカルが好きなので、彼には政治・経済の分野に関しても大局的な視野に立った活躍を期待している。立花氏がヒカルやDJ社長にいち早く注目する、その政治的センスと積極的なアプローチもすばらしいと思っている。
 わたしは長年、日芸で教鞭をとってきたこともあり、中田敦彦氏のYouTube大学には多大の関心をもっている。中田氏のYouTube活動は、単にYouTube界のみならず、日本の教育現場にも革命を起こすに違いない。中田氏の身振り手振りを効果的に交えた、情熱的な授業・講義は面白く飽きさせない。彼は一日に一本のペースで動画を発信しているが、これは尋常な情熱ではない。しかも彼の動画は毎日コンスタントに1万ずつチャンネル登録者数を増やし続けている。まさに教育界におけるYouTube革命をまざまざと見せつけている。
 大学の大講堂で授業をしても千人程度の受講者しか集められないが、YouTube大学の視聴者は何十万、ものによっては百万を超える。もはや数では、大学の講義はYouTubeにまったく太刀打ちできない。今後、多くの研究者や教育者がYouTubeで発信することになるだろう。わたしは五年前、本格的にYouTubeで講義内容を発信するつもりでいたが、予期せぬ難病におそわれ、その計画をはんば断念せざるを得なくなった。因みにわたしの「清水正チャンネル」の登録者数は89人(笑)である。主にドストエフスキーに関して発信しているが、この人数が意味する現実をしっかりと受け止めてはいるつもりである。
 ヒカルは島田紳助を尊敬し、彼の成功するためには「才能+努力」が必要だという言葉に、更に「時流」を加え、今YouTuberはその時流に乗っているのだと説く。これだけでもヒカルがいかに自分の成功を客観的に冷静に分析しているかがわかる。成功をおさめるためには、才能+努力だけでなく時流に乗ることが必要だということ、これは成功を目指す者にとって金言であろう。
 ところでわたしであるが、わたしは毎日のように原稿を書いて、著書も百冊以上刊行しているが、売れることを考えたことはない。つまりヒカルの言う〈時流〉に乗ることなど考えたこともない。むしろそういったことを軽蔑する傾向にあるので、売れないのが当然なのである。原稿を書くのはいいが、校正は嫌いだし、出した後の営業などはまったくする気がおこらない。従って、本は見事に売れないし、YouTubeの登録者も現在89人にとどまっている。先日、長年わたしの授業を取っている大学院生に確かめたら、出席者の半数にあたる二人が登録していなかった。冗談でそれを責めたら、さっそく2名の登録者が増えた。
 YouTube革命のまっただ中にあって、わたしはチャンネル登録者数が100名を越えることを願って、今度授業で受講者たちにお願いしてみようかと思う。多少は営業もしないとね(笑)。

動画「清水正チャンネル」

https://www.youtube.com/watch?v=bKlpsJTBPhc

 

 

池田大作の『人間革命』を語る──ドストエフスキー文学との関連において──」

動画「清水正チャンネル」で観ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=bKlpsJTBPhc

 

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これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

ドストエフスキー『罪と罰』における死と復活のドラマ(2015/11/17)【清水正チャンネル】 - YouTube