引き籠って「罪と罰」を読め。人類破滅を予言する恐ろしい悪夢を味わったらいい。

近況報告

相変わらずの引き籠り生活。新型ウイルスの蔓延化で世間は大騒ぎ。大学も卒業式入学式の中止などで精一杯の対策に追われている。授業もいつ開始されるかわからない状況にある。学生時代に読んだアルベール・カミュの「ペスト」や、「罪と罰」の主人公ラスコーリニコフのシベリアでの悪夢などを想起させる。テレビは観ないし、新聞も読まず、もっぱらネットで情報を得ている。「deep max」「状況の交差点」「kajiちゃんねる」などが面白い。「kajiちゃんねる」の加治将一氏はわたしと同年齢。毎日のように発信している。共感するところが多い。彼の作品「舞い降りた天皇」「失われたミカドの秘紋」「第6天魔王信長」「倒幕の南朝革命 明治天皇すり替え」をアマゾンで購入。わたしの批評方法とも共通するところがあり面白く読んだ。

ところで新型ウイルスの件だが、感染者数死者数など、つまり「数」が大きく取り上げられている。これを機会に一人一人が生きてあることの意味を深く考えたほうがいいだろう。生とは何か、死とは何か。カミュドストエフスキートルストイもわが魂の震えをもって「人間とは何か」「神は存在するのかしないのか」を徹底的に追求した小説家である。わたしは「罪と罰」を半世紀にわたって読み続け、批評し続けているが、いっこうに飽きることがない。ネット上で政治、経済の危機を熱く語るものは多いが、彼らの言説には哲学、文学がない。いちいち詳しくは書かないが、この際一か月くらい引き籠って「ペスト」「罪と罰」を読んだらいい。先人たちがどれほど深く根源的な次元で「ウイルス」問題を扱っていたかがわかるだろう。

 池田大作の『人間革命』を語る──ドストエフスキー文学との関連において──」

動画「清水正チャンネル」で観ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=bKlpsJTBPhc

 

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これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

ドストエフスキー『罪と罰』における死と復活のドラマ(2015/11/17)【清水正チャンネル】 - YouTube