清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載428)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載428)


【少女漫画の魔法がとける】



 少女漫画に出てくる女の子が、何かにぶつかってふらついたりしているのを見るとムカつく。なんだってそんなに簡単によろけたり貧血になったりうずくまったりするんだろう。迷惑きわまりない不注意なその要素が「女の子らしさ」の象徴として堂々とアピールできるアクションへと変わっていることに苛立つ。全然、リアルじゃない。ふらつくときっていうのは、もっと酔っ払いの千鳥足みたいになるものだ。あえて車道からはみでて車にぶつかりそうになったり、階段をふみはずして彼の胸へ飛び込んだりするのは、もう確信犯です。どこにでもいる女子高生をそんなに可愛く描いたら負けなの。

 もっとリアルじゃないのは、同級生の男の子が女の子に突然キスをしたあとに「ごめん」とか呟くわけのわからない展開である。付き合っているわけでもないのに突然キスをしたら「ごめん」どころじゃ済まされないし、場合によっては警察に捕まってもおかしくない。そしたら親がしゃしゃり出てきて「うちの娘にふしだらな!」と学校に怒りをぶちまけにいくだろうし、男の子の親は菓子折りでも持ってあやまりにいくかもしれない。学校中の噂になって居心地が悪くなるうえに、成績にも響いて推薦で大学に入学するのも難しくなるだろう。そんなリスクを背負ってまで恋人でもない女の子に教室やら道端でふいにキスをするということは、よっぽど自分に自信があるか、相手が自分に惚れているという強い自覚があるかのどちらかのはずだ。もしそうだとしたら「ごめん」の言葉はおかしい。「ごめん」じゃなくて「どうだい?」とか「へい!」とか陽気な言葉を発するほうがまだふさわしい。
 そもそも漫画に登場するからフィルターがかかっているけど、単なる同級生で好きでもない人にキスされて「ごめん」と言われたら女の子だって腹が立つに決まっている。トラウマを抱えることになるし、心に傷を負う。図太い女の子だったら傷を通り越して怒りかもしれない。
「あいつないんだけど! 昨日いきなりキスしてきて死ぬほどキモかった!」
「マジで?! ないわー、それ警察に相談したほうがいいって!」
「だよね、サイテー。内申書に響かせて推薦取り消してやる!」
 こんなのが相場。ハッピーエンドな展開に転がっていくわけがない。

 そんなふうにして、少女漫画に対してなぜだか腹立っていたら、なぜか小学校の頃に親友とやりとりしていた交換日記を思い出した。『今日の質問コーナー』みたいなところに『キスってどうやってするのかな?』『えー、わかんない。漫画みたいに目をつぶってあとはロマンチックに…』みたいなことを書きあっていたのだ。あの頃の無垢な純情はいくらでお買い求めできるだろう。少女漫画界からの洗脳がとけてしまった大人は、少女の夢にケチをつけることしかできない。


 

 

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