小林リズムの紙のむだづかい(連載454)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載454)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
小林リズムの紙のむだづかい(連載454)

【計り知れないもの】


 あー、おへそって可愛い。

 ひまな時間をもてあましているとき、私はよく自分のおへそをよく確認する。特別に形がいいとか美しいとか、そういうわけではまったくなくて、単純に「おへそ」が好きなのだ。だからときどき小さな声で話かけたりする。「ねえ、あなた、なんでこんなところに穴開いてるの?」って。そうやって突っ込みをいれつつ、すぽっとおへその穴に指も突っ込む。おへそは浅い穴だから、すぐに行き止まりになる。
 実はおへそからはブラックホールみたいに深い闇につながっていて、100回くらい指を突っ込み続ければ未知の世界につながりそうな気もするのだけど、今のところまだそういったことはない。深さ1センチくらいの小さな穴だ。

 そういえば川端康成の「片腕」という作品は、たしか左腕を大事にする話だった。左手に話しかけたり、動かして愛でたり、なでたりなめたりするのだけれど、あれはちょっと気持ち悪いと思った。私はそういう愛着(というかフェチ?)をおへそに対して持っているわけではない。おへそに返事をしてほしいわけじゃないし、なめたりしたいわけでもない。単純に「おへそ」という存在が好きなのだ。

 生まれるまでには絶対に必要なのに、生まれて、へその緒がちょん切られてからはなんにも役に立たなくなるおへそ。この世に生まれた瞬間に存在意義がまるでなくなるのに、穴として身体のまんなかに堂々と居座り、丁寧に泡立てて洗ったりケアしたりしなくてはいけない。その確固たる自信と傲慢さ、「私、ここにいますから」という清々しい主張にはひどく胸を打たれる。

 まだ小学生くらいだったころ、弟とおへその穴に指を突っ込み合って遊んだことがあった。幼いふたりはきっと、あの頃からもうすでにおへその計り知れなさと不可解な魅力に気づいていたのかもしれない。今の弟がおへそに対してどういう想いを持っているかは知らないけど。
   

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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