小林リズムの紙のむだづかい(連載314)

小林リズムの紙のむだづかい(連載314)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/

小林リズムの紙のむだづかい(連載314)
小林リズム
 【出版への道 ゼロ】


   

本の出版が決まった。

信じられない。一週間経っても信じられない。

「本出したーい」「出版したーい」なんて口では言っていたものの、計画性&具体性のない私は「ま、いつかやろう」と気楽に構えていた。この“ま、いつか…”っていうのは、正直いつでもよかった。極端に言えば死の間際に自叙伝とか出すのでもいい。マイヒストリー的な自己満足ムンムンの本を書いて、孫に配る。「おばあちゃんの人生はね、こんなんだったの…」そんな生き方だって素敵に思える。

私は文章力がない。これはもうわかっていることだ。だから真正面から文章で勝負できるとは思っていない。色んな変化球を投げ続けない限り先がないと思っている。「10年後も残る本…!」なんていう話の深みや文体は今の私には到底無理だし、今はまだ若いから応援してくれる人も見てくれる人もいるけど、そのうち「ああ…(苦笑)」と口角をゆがめて言われる日がきっとくる。想像するだけでも耐えられない。耐えられないからきっと私は、徐々にフェードアウトして消えていくのだと思う。

そしてはじめから野望なんてなかったかのように振る舞って、地味に穏やかで平凡な日々を送っていくのだ。

「ああ、昔はそんなこともしてたよねー」
「言ってたねー。若いとなんでもできちゃう気がしてたな。ちょっと痛いよね(笑)」
そんなふうにして、何かを掴もうとしていた今の自分をふがいなく笑うのかもしれない。しょうがない。そうしないと生きられないんだから。どこかわからない方向を見てるよりも、目の前にある現実のがよっぽど大事なんだから。

サイトで見つけたリンダパブリッシャーズのサイトの賞に、応募締切ぎりぎりで送ったのは、ほとんどもう投げやりな気持ちだった。そのとき私は「月に1度は何かの賞に応募する」という、無謀な目標を手帳に書き込んで、どうかそれだけは守ろうと心に決めていた。けれど、アルバイトやら個人的にもらったお仕事やらで埋め尽くされていく生活のなかで、「賞を目指して書く時間」をとるのはかなり厳しい。できあがったものを眺めては驚愕した。なにこれ、ちょっと、あまりにもひどすぎる…。自信をつけるために決めた目標で、逆に自信を喪失してしまうという悪循環。マジで、先が見えない。

それでもいいからと、就職した会社で怒った出来事の大まかな概要を書いて、メールで投げたのが、11月下旬のことだった。

  
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

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