小林リズムの紙のむだづかい(連載315)

小林リズムの紙のむだづかい(連載315)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載315)
小林リズム
 【不安は愛しさのスパイス】   

 「ねえ、好きってどういう気持ちなの?」
18歳の頃、当時年上の恋人がいた友達に聞いたことがあった。年のわりに大人っぽい彼女は、「そうだねぇ…」とじっくり考えてからこう言った。
「不安な気持ちになる」
やだぁ、風で巻き髪がくずれちゃうー♡的キャピキャピ系女子だった私は、その答えに「おお…!!」と感銘を受けた。「毎日がハッピーかな☆」「この人がいるから頑張ろうって笑顔のなれるの♪」という返事を想像していたから、そのシンプルかつアンニュイに「不安な気持ち…」と言う彼女の姿にすごくあこがれた。ああ、素敵だなぁ…と思った。好きと不安は表裏一体なのか……。

あれから5年という月日が流れに流れ「好きだから不安なの…」という気持ちから目を背けて逃亡した結果(+縁もない…!)、いまだに恋愛の醍醐味を味わったことがない。不安になるくらい、人を好きになれたらいいな。しんどいかもしれないけど。

そしてもしかしたらこれは、恋愛だけでなくて仕事や、もっと言えば人生にも通じるかもしれない。
相手の気持ちや先が見えないことは、不安でしょうがない。この先どうなるのかわからないから精神的にもツラいし、負担がかかる。どこに向かっているのかもわからない無責任な列車に乗せられて、降りたいという気持ちと、もう少しこの先の景色を見たいという気持ちの葛藤が絶えないと思う。それでも人が恋をしてしまうのはどうしてなのか。列車が絶望駅とか傷つき駅とか裏切り駅かもしれないのに、どうして降りれないのか。

不安のなかに楽しみや愛しさがスパイスとして味付けされているからなんだろうなぁ…と思った。それは「見えないこと」「わからないこと」による圧倒的なドキドキ感。中毒性があるドキドキを、なかなか人は手放せない。病みつきになる。たとえそれが幸せに向かっていなかったとしても。幸せにつながっていなかったとしても。ドキドキを求めてしまうのかもしれない。

このドキドキの正体はたぶん、愛とか夢とか希望とかの先にある、「生きている」っていう強い実感。よし、今日も生きた!そんな気持ちで毎日眠りにつけたらいいなと思う。


 
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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