小林リズムの紙のむだづかい(連載309)

小林リズムの紙のむだづかい(連載309)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載309)
小林リズム
  【横顔だけちょっと見える感じ】   
1月○日 ×曜日

 順調に進む予定だった仕事が、舵をきりそこなってポシャンしてしまった。ショックとか悔しいとかよりもまず、頭に浮かんだのは、『生活難』の三文字!私はやりたいことだとか夢だとかを追いかけていても自活できないならきちんと正社員になるべきだと思っていて(異論は認めます!)、だからこそ貯金残高が減っていくのみという状況を前に恐々としている。もし貯金が底をつきて生活ができなくなってしまったら強制実家ゆきコースだ。

 実家へ戻ることになったら、きっと私は何もしなくなる。職だって田舎のほうが見つかりにくいだろうし、適当に見繕った単純作業のアルバイトをしながら両親に寄りかかって暮らすことになるはずだ。そのうち退屈をもてあそんで「恋しなきゃ!マジ、恋!!」なんて叫びながら誰でもいいからと傍にいたアルバイト先のオジサンと結婚→出産→子育てコースかもしれない。子どもには「ママはね、昔東京にいたの。夢を追っていて、それはそれはキラキラしていたのよ」なんてかなり美化した東京物語を語り聞かせ、「こんな田舎に戻ってくるはずじゃなかったのに…」と受け入れられない現実を愚痴り、ママ友と旦那さんの悪口を繰り返し…。もしかしたら、それはそれで別の形の幸せなのかもしれない。ささやかな生活の不満や不安は、穏やかな生活にはツキモノだ。でもまだ何も成し遂げていない私にとってその未来は拷問でしかない。

 夢を追うなんて煌びやかでカッコよく聞こえるけれど、実際は地味なことの連続だと思う。ちっともキラキラしていない。そのうち追っているのが夢ではなく現実なのだということがわかってきて愕然とする。「こんなもののはずじゃなかったのに…」。問題はその先だ。「こんなもののはずじゃない」現実をどうするのか。ちょっと引き返して目をつむって、仮想の綺麗な「夢」のまま冷却保存するのか。思ってたのと違うけど…と若干引きながらもそれなりに納得させて現実にしていくか。そのどちらかしかない。前者だったらこの先もずっと「夢」に恋い焦がれるかもしれないし、後者だったらそのうち「夢」に失望するかもしれない。私は、失望したい。「はぁ?こんなの聞いてないし。追い続けてきた結果がコレ?信じらんない!」なんて外国人ばりに肩をすくめて首を傾げたい。そう言える権利が持てるくらいのところまで、とりあえずはいきたい。

 
 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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