小林リズムの紙のむだづかい(連載310)

小林リズムの紙のむだづかい(連載310)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/



小林リズムの紙のむだづかい(連載310)
小林リズム
  【使い道に困るもの】

   
 1月×日 ○曜日

「どこか行きたい!何か変わったことがしたい!」
と親友と電話で話していた。レンタカーを借りていちご狩りいいよね、あと温泉にも行きたいし岩盤浴もしたい…などと、お互いの欲求はあふれんばかりで収集がつかなくなってくる。そんななか親友が「そういえば陶芸やりたいって前から話しているけど実現してないね」言うので、急遽陶芸をググッてみた。プチッとクリックしたページに浮かんだ言葉に私は目を見張った。そこにあったのは…

『 陶 コ ン 』の文字。

 陶コン。つまり、陶芸合コンだった。合コンが進化した街コンがだいぶ浸透し、ついにはビルコン(ショッピングビル内全体で行われるらしい)、趣味コン(そのまま共通の趣味を通して行われる合コン。読書、美術館鑑賞などとインドア系もあるらしい)までできたというのは知っていたけれど、陶芸界にも進出しているなんて…。
 開催された写真を見てみると、回っているロクロの上の茶色い粘土(?)をいじりながら、男女が向き合っている様子が写っていた。楽しそうな様子は画像からは伝わってこなかったものの、なんだかアットホームな感じにほっこりする。見たところ、年齢層は30〜50代くらい。どの人も視線はロクロに向いていた。真面目に陶芸をしながらお互いのことを知り合うなんて、ちょっとハードな気も…。「お仕事は?」「えっと、IT系をやっています」「ほんとですか、僕もです」「まあ。いつもパソコンと向き合ってるから、こうやって陶芸するのは楽しいですね」「はい。ところで好きな食べ物はなんですか?」「焼肉が…」「じゃあ今度焼肉を食べにいきましょう」「いいですね」…こんなことをぺらぺらとしゃべりながら、陶芸をするのか…。

 けれど、実際のところ初対面で向き合って会話をするよりも、何かに夢中になっているときのほうが素の状態に近いかもしれない。問題はできあがった陶芸作品だ。この合コンで何か収穫があったならそれなりに良い思い出として残るかもしれないけれど、そうでない場合作った器やお椀を使うたびに記憶が蘇る。「ああ、陶コンとか、行ったことあったなぁ…」なんて少し嫌だな。「この器、作ったの?」「うん、そうなの。陶コンで…」と説明するのもはばかられるし…。かといって自分で作った作品を簡単に捨てたりもできないから、使い道に困る気がする。


 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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