小林リズムの紙のむだづかい(連載240)
小林リズムの紙のむだづかい(連載240)
清水正への原稿・講演依頼は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー・宮沢賢治・宮崎駿・今村昌平・林芙美子・つげ義春・日野日出志などについての講演などを引き受けます。
Ｄ文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正・ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。Ｄ文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価（送料無料）でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。
http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D
ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/
四六判並製160頁 定価1200円＋税
京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
『ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp
清水正へのレポート提出は qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/
小林リズムの紙のむだづかい(連載240)
小林リズム
【どうでもいい人】
彼が働かずに遊んでばかりでどうしようもなくて、最近は浮気までされた、もうやだ…、と訴えてきた友達に
「そんなに浮気されるなら別れればいいじゃん。他に良い人いるって言ってなかった？」と口出しをしたとき、彼女がきっぱりと
「あの人は良い人っていうか…どうでも良い人なんだもん」
と言ったので笑ってしまったことがあった。安定した職に就き、一途にまっすぐに彼女を愛している（らしい）人を、あっさりと“どうでもいい人”と言いきってしまい、ろくでもない人と付き合い続けるこの子はこの先幸せになれないだろうな…とそのときは思った。
けれど一度だけその“どうでもいい人”呼ばわりされている彼と話す機会があって、「なるほど…」と変に納得した。というのも、彼はなんでもかんでも相手の意思にゆだねようとしているから退屈になってしまうのだ。場所も、食事も、話の内容も、すべてを合わせてくれる。きっと彼のような人と恋愛をしたら、心配事も不安なこともいっさいない満たされた生活を送ることができると思う。けれど女って勝手なもので、満たされないうちは寂しいだの苦しいだのとギャーギャー叫ぶくせに、余白なく満たされてしまうと一気に冷める。不安がなければ恋に酔えない。そして単純に飽きてしまう。
“どうでもいい人”系の彼はとても常識的だし、そこの枠から片時もはみださない。本当に良い人だ。けれどあまりにも相手に選択を丸投げしすぎていて楽しくない。「あなたの望むものが僕の望むものです」というスタンスはなんか気持ち悪いしうっとうしい。きっと「毎日１時間に1通ずつメールを送ってほしいの」と頼めば、本当にそれを叶えてしまいそうだ。言われたからやる。そこに自分の意思はない。投げた球を言った通りに受けるから、手ごたえがなくて楽しくない。自分から何かを発しようとする思いが皆無。いつも自分を表に出せずに耐えている状態がふつうで、自分を大切にできていない。だから少しでも自分のことを「好き」だと言ってくれる人がいるとすぐに気持ちがうつる。そして相手が求めるものにそのまま答えようとする。自分から求めたり望んだりすることをせず、人の意思をメインに動く性格は「優しいね」という言葉で置き換えられているから、本人も自分は優しいのだと自負している…。
たぶんこういう良い人は、強欲で傲慢で自分勝手な手に負えない女と相性がいいと思う。相手に振り回されることによって新しい世界を開こうとするザ・どうでも良い人系男子は、それとは正反対の我が道を突っ走り人を受容しようとしない女にとってはとても都合がいい。
自分を愛してくれない欠陥彼氏との恋のほうがドラマがあって刺激的だからハマッていくのか…。そう思ったら、傷つきまくってわめいている友達をいつもとは違う目線で見つめてしまった。
小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか？」
http://ameblo.jp/nanto-kana/
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