小林リズムの紙のむだづかい(連載195)

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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
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小林リズムの紙のむだづかい(連載195)
小林リズム
 【下ネタの境界線】
   
「会社の上司が飲み会の席で女性社員に彼氏との性生活についてしつこく聞いていて、すごく嫌な気分だったんですよ。女性は嫌がっていたし。こういうときどうしますか?」
と聞かれて、わたしは考え込んでしまった。飲み会という場所柄、仕方がないようにも思える。以前、辞めた教祖的会社で、上司に自分が食べかけている肉を「食べろ」と言われたことがあったのだけど、こういうパワハラとセクハラが混ざっているものに名称をつけたい…。あれ、パワハラにはセクハラも混ざっているんだったっけ…?
「そうですねぇ…“ミッフィーちゃん♪”って口の前でバッテンをつくればスルーできるのでは…」
という返答をしたのだけれど、我ながらイマイチな答えだなと納得できなかった。なんかもっと、うまく切り返したい。ここでいう“うまく切り返す”は、上司にみっともないことを自覚させつつ、笑いに還元する、とういう手法。…うーん、思いつかない。

 エッセイのなかで下品を前面に出しているわたしは、下ネタが大得意!みたいに思われがちなのだけど、実際のところそうでもない。というのも、男性が突っ込んで聞いてくる内容のなかにも、じわじわと嫌悪感が湧いてきたりして。かと思えば女友達の下ネタなら果てしなく付き合えたり。とにかく自分でもどこを基準にして下ネタを受け入れているのかわからなかったのだ。
 ところが、最近自分が受け入れられる下ネタの境界線について少しわかってきた。相手の言動の裏側にあるもの。それがネタであるのか、ただのいやらしさであるのかの違い。要は、“面白いか面白くないか”なのだ。単純にその下ネタが“笑えるか笑えないか”。

 ガールズトークで繰り広げられる下品な話題は、たとえそれが生々しいものであっても面白い。自虐やら侮辱やら失敗やらのエピソードがてんこ盛りで、聞いていて飽きない。それは女ならではの突っ込み合っていじり合って面白がる、という習性からきているのかもしれない。不快な下ネタは、面白くないしクスリとも笑えない。自分の発言で相手を汚したいという欲が覗いていていやらしい。そしてそれはただひたすら気持ち悪い。口角を1ミリも上げず、無表情な顔で侮蔑してしまう。侮蔑、できてしまう。ひいい

 「下ネタ」というからには、面白いのがいい。だって、ネタですから。逆に面白がれればなんでもありだ。そんなふうに思って授業内で陰毛調査アンケートをとったところ、終わったあとに感想をもらった。
「人の陰毛について聞くのはどうかと思います。」
…あれ、おかしいな…。


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