小林リズムの紙のむだづかい(連載194)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載194)
小林リズム
 【わたしが可愛いって言えば、可愛いの!】
   
 「ぶっちゃけ、自分のこと可愛いって思ってますか?」
という質問を授業でされたとき、ちょっとギョッとした。困った顔で“そんな…コンプレックスだらけで…”などと言うのは面倒くさいし、“はい、可愛いって思いますね”と言い切れるほど自信があるわけでもない。かといって“ブスだと思います”なんて言うのも、自分でアイドルオーディションに応募したくせに、しらじらしい…。悩んだあげくわたしは
「まあ、期間限定の武器になるとは思っています」
と答えたのだった。今から考えるとこれも、“わたし、カワイイー”と言っているみたいだよな、と気づいてちょっと愕然としている。質問してくれた子がまた可愛らしい子だったので、ちょっと突っ込みたくなって聞き返してみた。
「逆に、どうですか?自分のこと可愛いって思いますか?」
否定するだろうなぁと思った。自分のことを自分でカワイイと言ってしまう女の子は嫌われやすいし、自意識過剰にみえるから。けれど彼女は
「わたし、ひとりっこで小さいころから親に“可愛い、可愛い”と言って育てられたんです。だからわたしもそう思ってたんですよね。でも成長していくにつれて、親がわたしを見ている“可愛い”の視線と、周りがわたしを見る“可愛い”の視線に差があって。そんなに可愛くないのかもと気づきかけて…」
と話してくれたのだった。いや、可愛いですからあなた!と、言いたかった。

 可愛さって主観でいいと思う。好みのファッションとか髪型とかと同じように、可愛さにも好みがあるのだし。ブルドックだってブサカワイイと言われるのだから、図々しく自分のことを可愛いと思ったって罰は当たらない。誰がなんと言おうと、自分で自分のことをイケてると思えばイケているのだ。そこに文句なんて、言わせない…!そんな傲慢さと思い込みのおかげで、わたしはとても幸せに日々を送ってきた。それと同時に少々痛々しい勘違い女に成長してしまったとも思う。でももう、いいや。誰に迷惑をかけているわけでもないし、嫉妬もそんなにしなくてすむし、心穏やかでいられる。

 授業が終わったあと、学生の子たちが感想を書いてくれた。そのなかでも一際目を引いた、ひとことメッセージ。
「ちょうどいいかわいさだと思いますよ」
には、ちょっと笑った。すごく可愛いわけでも、まったく可愛くないわけでもない。ちょうどいい可愛さ。どうもありがとう。わたしはこれからも自分のことを「ちょうどいい可愛さだわ」って思い、たくましく、生きていきます。

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。