小林リズムの紙のむだづかい(連載126)

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紙のむだづかい(連載126)
小林リズム

【おブラ様にもの申す!】
 
 旅行先で知り合った人に「ねえ、言いづらいんだけど、ブラ紐みえてるよ」と指摘されたことがあったのだけど、自分の肩を確認すると、それはもう間違いなくシンプルなキャミソールの黒い肩紐で、見せてもいいやつというより、むしろ1枚で着ても構わないものだったからびっくりした。かといって「これはキャミソールの紐だから見てもいいですよ」というのもなんだし、見せつけたいと思われたりするのも嫌なので「あ、申し訳ありません」とすみやかに直したのだったけど、なんか、負けた気がする…!

 女性誌のなかの男を陥れる仕草的特集のなかで「肩のブラ紐をなおす」というのがあったのだけど、あれってなんでだろう。ワイシャツの首元に手をつっこんで直すから?その動作に女を感じさせるとか?なんだかイカニモ!な狙っている感じがして恥ずかしいようなみっともないような…。
 正直なところブラ紐が服の下でズレていたってほとんど気にならないし、気になるのはどちらかといえばブラジャーの締め付けだし、もっと言えばブラジャーのカップがフィットしなくて先のほうだけカパカパしたりなんかしているともう、「あなたクビ!さよなら!」と解雇したくなるのだった。女性の胸なんてそれこそ千差万別だし試着をして選んだものでも「ああ!あなたはわたしの胸のために生産されてここまでやってきたのね!」と思えるようなブラジャーと巡り合うことはなかなかない。
 そうこうしているうちにブラトップなんていうキャミソールにカップがついたものが登場したから、今ではすっかりそちらにのめりこんでしまっている。ブラトップ様はなんといったって、束縛しないし透けないし快適なのだ。けれどブラトップってあんまり男性受けよくなさそうだよね。ラクを優先すると色気がなくなってしまうことは仕方のないことなのか…。

 ブラトップでラクをしたい女心と、ブラジャーでウケをとりたい女心の葛藤。前者をとると女子会、後者をとるとデートコース行きという感じ。とは言っても、もし女の子同士で温泉にいくことになったりしたら、わたしは絶対にブラトップでなくてブラジャーをしていく。これも女の見栄というやつで、女の子に見せつけるためにブラをする、という揺るぎないプライドなのだった。「きゃあ○○ちゃんのブラかわいい!」「えぇ、そうかなぁ?△△ちゃんもセクシーだよ」という流のなかに、ひとりだけブラトップだったら女として負けた感じでみじめになってしまう。

 やっぱりブラトップも「もっと色気出してこ!」っていう感じのデザインが増えてくれればいいのに。ラクな形状はそのままで、透け感のある素材を使うとか。ぺろんとまくればかわいいカップの登場、みたいな。…と考えたけど、見せる相手がいないわたしとしては結局のところブラジャーもブラトップも「今日のワタシ、下着までイケてる!」という自己満足で、もうブラブラ言っていないできちんとしようと思いつつ、今日もブラトップでいいかなぁ、とか洗濯物を前に悩んでいるのだった。

 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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