小林リズムの紙のむだづかい(連載125)

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紙のむだづかい(連載125)
小林リズム

【生理用ナプキンよ、羽ばたくでない】
 
「生理用ナプキンって、羽つきと羽なし、どっちがいい?」
と個人的に聞きまわってみると、それはもうずば抜けて“羽つき”を選ぶ子のほうが圧倒的で、絶対に“羽なし”のわたしとしては、ちょっとだけ不服なのだった。たしかに、売られているのを見ても“羽なし”より“羽あり”の商品のほうが多い気がする。

 考えてみると、生理用ナプキンの裏に粘着テープがついていて、それをパンツにはりつけるなんて、現代にしてはわりと原始的な仕組みになっているよなぁと思う。使い終わったらくるくるっと巻いて包んでゴミ箱に捨てるという手間もかかる。そしてその、ペリッと貼りつけるセッティングから、ベリッと剥がしてからくるりと包んで三角コーナーへ…という一連の流れを今日もどこかのトイレでやっている女子がいると思うとすごい。それもみんな真顔で。当たり前みたいな顔をして、ささっと生理に関するあらゆることを処理しているなんて、たくましくて冷静だと思う。

 わたしが生理になったのは中学校の頃だったけど、毎回トイレにいくたびにナプキンを付け替えないといけないというその面倒くささがおぞましくって、オムツを履いていればいいだけの赤ちゃんが羨ましいくらいだった。いっそのこと、5枚くらいナプキンが重なっていてペリッと剥がせば新しいナプキンの登場、というのを発売してほしい…。と思っていたら2枚重ねのものが販売されていて、同じように思っていた人がいたんだなぁと嬉しかった。だけど、2枚じゃ足りない。やっぱり5枚くらい重ねてもらえれば…。けれど重ねれば重ねるほど分厚くなるから、股の部分が余計に蒸れて座るときもわずらわしいのかもしれない。

 とにもかくにも、ナプキンの羽はパンツの裏側にまで粘着テープで貼り付けて固定してくれるから、走ったり自転車に乗ったりスキップしたりする女子として嬉しいのはわかる。ナプキンがズレて変に折れ曲がったりしてパンツを汚してしまうほど不快なことはない。けれど、わたしはどうしても、パンツからはみ出て裏側まで固定する、というのが好きになれないのだった。パンツの内輪でのもめごとはパンツの内側で済ませてほしいし、そこから羽ばたいてパンツの裏側にまでいってしまうのが許せない。雑に止めると太ももにも羽が当たるところとか、剥がすときに無理やり引っ張ると名残惜しそうにパンツの裏側に羽が残ってしまうところにも苛々してしまう。だからわたしは間違えて羽つきの生理用ナプキンを買ってしまったりすると、わざわざ羽をやぶって使うのだった。いいよ、羽なしナプキン。がんばれ、羽なし。

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