小林リズムの紙のむだづかい(連載220)

小林リズムの紙のむだづかい(連載220)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/

小林リズムの紙のむだづかい(連載220)
小林リズム
 【ひとり生活】
    ここのところスマホの調子が悪い。受信できなかったり発信できなかったりする。なんだかんだで2年以上の付き合いになるから、そろそろ潮時かなぁとも思う。そんな誰とも連絡がとれないような状況のなか、ふと思った。「もし、わたしがこのまま家で死んだら、いつ気づいてもらえるんだろう…?」これって、あれだ。孤独死!(孤立死って言葉になったんだっけ?)。死んだのに気付いてもらえないことについて一時期ずいぶんと騒がれていたけれど、そのときは「へぇ〜」くらいにしか思っていなかった。その「へぇ〜」っていうのは、別世界で起こっていることだから関係ないよね、くらいの無関心さだった。強いて言うなら、「死んでも近いうちに誰かしら発見してくれるでしょう。ていうか、死なないし?」くらいに思っていたのだった。
 で、『スマホの調子が悪くて音信が途絶える小林リズム』が、印象づいてしまうと人から心配されなくなるし、むしろ「またかよ〜」と思われるだけなので、誰かが管理人に頼んで鍵を開けてもらわない限り気づかれないのだ。さらにフリーターという身分だと、「アルバイトばっくれて辞める」なんていうのもふつうにあるし、バイト先に来ないからといってまさか家で死んでるのでは…なんて思われない。そう考えると一人暮らしってちょっと怖いね。

 とまあ、孤立死についてはとりあえず置いておいて。今悩んでいるのは“もしこの部屋の電球が切れてしまったらどうするか”というすごく現実的なもので、家に帰って電気をつけるたびにひやひやしているのだった。脚立がないし、椅子の上に乗っても届かないし、それどころか電球のメーカーも種類もわからないから、切れた電球をはずすところから始めないといけない。「電球切れちゃったの。つけかえるのお願いしてもいい?」などと言える恋人もいないし、ただでさえズボラなので、きっと暗闇のなかでご飯食べたりするんだろうな。
 そのうち真っ暗闇でも目が冴えるようになってきて、音とか匂いとかで敏感に察知したりして、野生の勘が育つかもしれない。ちょうど、友達にお土産でもらったやたらと大きなロウソクがあるから、そこに火をともすことにしよう。もらったときは「なにこれ、いらない、使えない」と笑ったのだけど、いつ何に役立つかわからないよね。

 そういえば一人暮らしをはじめてから、プリンタが壊れた。すごく安いプリンタだったけど、インクがすぐになくなるうえにインク代がばかみたいに高くて、ああこうやって儲けてるのね…と毒づいた矢先にプリンタが動かなくなってしまったのだ。もう!とプリンタを軽く蹴ったらストッキングが伝染した。そういえばストッキングも本当によく伝染する。いったいいくらストッキングに費やしているんだろう。うまい具合にできてる世の中だから、わたしが自宅でひとり突然死してもうまい具合に見つけてほしい。死なないけどね!

  

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

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