小林リズムの紙のむだづかい(連載215)

小林リズムの紙のむだづかい(連載215)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載215)
小林リズム
  【整形について】



   某アイドルグループの過去の写真と現在を見比べて「うわぁ、整形しているよねぇ」と晒されたり、どこぞのモデルが有名なクリニックの院長の患者だと暴露されたりとか、しきりに「整形!こいつも整形!」と叩かれたりしているのだけれど、なんでそんなにも整形にみんな興味があるのか。なんていうか自分も整形したい欲求があるからだとしか思えない。

 たとえば「整形したい?」という質問に対して「えー、痛そうだからやだぁ」なんて的外れに答える女子がいるのだけれど、あれは逃げだと思う。そうではなくって、「痛くなくて、お金もかからなくて、なおかつバレる心配もない保証がついているならあなたは整形しますか?」という意味で問うているのだ。整形に関するあらゆるリスク、たとえばメンテナンスが必要だとか、失敗する可能性があるとか、そういうのが一切なくて、お金もかからなくて、痛くもないのなら、そりゃあ整形するでしょう、というのがわたしの考え。「ここ、もうちょっと削るとシャープな輪郭になりますよ」とか「もうちょっと幅を広げればもっと美しい目の形になりますよ」とかアドバイスされて、シミュレーションなどもしてみて、それがかなり良い感じだったら、ふたつ返事でやってくださいと頼むと思う。なんせ、カワイイは正義なのだ。肯定されるべきものなのだ。だから「整形したい?」と聞かれたら「うん」って答えることに、なるのかなぁ。

 まあ現実ってそうはいかなくて、美しくなるなりにリスクも背負うし時間もお金もかかる。そういうもろもろの面倒事と対比させてみると「そこまでしなくていいかぁ」という気分にさせられるのであって、だからそういうことを簡単にはねのけて綺麗になった勝者たちを前にすると、「あの人、整形だから…」と文句をつけたくなるのかもしれない。整形したんだから綺麗で当たり前でしょう?自然な状態を無理やりいじって可愛くなるのなんて!…人工的な可愛さや美しさへの執念や嫉妬心、反抗心には並々ならぬものがある。

 「親からもらった顔にメスを入れるなんて信じられない」っていうオジサンが、朝になると必死に育毛剤を頭にふりかけてハゲへの恐怖と戦っていたりすると、矛盾している気がする。「親からもらった頭皮の薄さに抗おうとするなんて信じられない」に置き換えられるのに。自然な状態に手をつけることがそんなにも罪なことだとは思えないのだった。そりゃあ健康に対する危険性とか、いじりすぎてサイボーグになる領域なら考えものだけれど、林檎をもっと美味しくするために品種改良するような感じで可愛くなろうと頑張るのって、カワイイ努力だとは思えないものなのかね。確かに、整形することによってみんなが似たような顔に変身をしてしまうのは気持ちが悪いけどさ。
  

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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