小林リズムの紙のむだづかい(連載157)

 
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/


四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp



清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


紙のむだづかい(連載157)
小林リズム

【マジで常識ってわからない】
 

 
「どんなエッセイを書いてるの?」
「陰毛の話とか…」
「へえ!うちは小さいころから下ネタとふつうの話の境界線がない家だったから、なんでも聞いていいよ」
と言ってくれたラジオ局で知り合ったキョーコさんが、すごすぎる。わたしが今まで出会ったなかで、もっとも素直で無邪気で強烈な人だ。第一印象は「なんて可愛い人なんだろう!」と見た瞬間に思う恵まれた容姿の持ち主で、自分に似合う服装がよくわかっているお洒落さん。スッとまっすぐに伸びた二の腕もとてもきれいなのだけど、そんなことを忘れてしまうくらいにあまりにもいろんなことを超越していた。
「この間、陰毛が直毛かカールかについて調べてほしいってコメントをもらったのですが、キョーコさんはどうですか?」
と探りを入れてみると「あぁ、うちはハーフ!」と爽快に教えてくれた。「お父さんがカールで、お母さんがストレートだから。わたしはふたつ混じっていてハーフなの」と。初対面のわたしに惜しげもなく教えてくれるキョーコさんにびっくりしたのだけど、そもそもなんで両親の陰毛事情まで知っているのかというと、なんとキョーコさんは32歳になった今でも実家に帰ると家族全員でお風呂に入るらしい。
「生まれたときからそれが当たり前だったから。え?思春期のときもそうだよ。家族団らんで食卓みたいな感覚」だそうで、自分がお風呂に入っているときに突然弟が入ってくることも当然。お父さんがお母さんに向かって「お前の陰毛薄くなったなぁ」「そうなのよ、年をとったのかしらね」などというのもふつうだとか。
「たぶんうちって、原始人みたいなんだと思う。はじめ人間ギャートルズみたいな」
とキョーコさんは言うのだけど、確かにそのたとえがしっくりくる。お風呂上りに裸や下着姿で撮影大会をする家庭なんて、なかなか今の時代お目にかかれないはずだ。「どうどう、今日の下着?」って決めポーズをとるの、と楽しそうに笑う彼女が可愛かった。

 ぴったりとフィットする綿のパンツが好きだというキョーコさんのお父さんは、お母さんのLサイズの綿パンツを愛用しているらしい。パンツについたちっちゃいリボンの飾りは几帳面にハサミで切るらしくって、レースは面倒だから切らない。「一歩間違えると変態だよね」と笑うキョーコさんに「一歩間違えなくても変態だと思います」と突っ込む友人。

「うちのお父さんスケベだからさ。一度わたしがね、ブラジリアンをしようかなって話したら、お父さんはもちろんブラジリアンを知ってたんだよ」
と話すので、ブラジリアンが何かを聞くと、どうやらオイルを陰毛に塗ってデリケートゾーンの毛を処理することらしい。そこですべてを処理してツルツルの状態の股間を、旦那さんに撮影してもらい、なんとお父さんに送ったという。…もう一度書こう。ツルツルのデリケートゾーンを「え、本当に送るの?」と困惑気味の旦那さんに撮影してもらい、お父さんに「ブラジリアンやってみたぜ♪」とメールで送信したのだ。新しい髪型に変えたの、というノリで送るらしい。なんだかもう、わたしは自分の持っていた価値観が一気にぶっ飛んでいったのだった。(つづく)

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。