図書館企画のカタログ雑誌『日本のマンガ家 つげ義春』の打ち合わせ

本日は図書館長室に装丁家の中山銀士さんと写真家の荒川健一さんが訪れた。図書館企画のカタログ雑誌『日本のマンガ家 つげ義春』の打ち合わせのため。中山さんはわたしの最初のつげ論『つげ義春を読む』と『つげ義春を解く』の装丁をされた方である。特に前者の装丁はすばらしくダ・ヴィンチ賞を受賞している。今回の企画にはメールを通じて参加希望を申し出られ、全面的に協力を仰ぐことになった。中山さんには、荒川さん以外にも何人かのつげ義春ファンを紹介していただいた。今回のカタログ雑誌には濃いつげファンが参集することになった。図書館長室を後にした三人は江古田の「同心房」でつげ的な飲み会を催すことになった。渋みのある落ち着いた雰囲気の中で、つげ漫画はもちろんのこと映画、文学、舞踏、写真…と話題はつきなかった。中山さんは昭和26年、わたしは昭和24年、荒川さんは昭和23年生まれ、還暦を過ぎた男たちの会話はつきなかったが、飲みすぎることなく席を立つのも粋なものということで、十時にならずに解散することとなった。無償の行為に情熱を燃やすことのできるひとたちとお付き合いできることの喜びをしみじみと感じながら店を後にした。
中山銀士さん(左)と荒川健一さん。撮影・清水正

小生と中山さん。撮影・荒川さん。

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