「マンガ論」は日野日出志作『蔵六の奇病』

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本日二十五日の「マンガ論」は日野日出志作『蔵六の奇病』をとりあげた。






受講生の感想
自分の場合どうなんだろうと考えさせられた。家族だったら見捨てないだろうと思った。見捨てたくない!泣きました!感動!
(演劇 浅野美紀)

庄屋役をやっていた人が、とても感じが出ていてすごく良かった。
蔵六の母の想いを考えると、自分の母の顔がうかんできて悲しくなった。
(演劇 山田沙央里)

演劇学科の実演が、うまい人は本当にうまいなーと思いました。
皆総じて効果音の演技(?)が上手だったのは、人間の台詞でないものはやはりそこまで感情とか考えなくていいからやりやすいのかなぁと思いました。
(文芸 西村夢音)

デフォルメされた絵柄ながら、点描で描かれたていねいな絵であり、それがよけいに気味の悪さをひきたてている。蔵六はあんなにもひどい目にあわされたのにもかかわらず、この手の話によくあるしかえしをしなかったのもどこか切ない。
(演劇 芳尾まどか)

『蔵六の奇病』は、一度読んだときは絵柄の怖さが勝って、大変読み辛い印象をうけましたが、先生の解説と演技コースの演技で見ると感動できる、現代でも問題視できることがたくさん含まれているように思えました。
(演劇 増渕果菜)

愛は痛みに勝てるのかという話を先生がしていて、ちょっとの心の痛みも私はさけているんじゃないかという気がした。
(文芸 高橋加奈)

私はブツブツしたものが(蔵六のでなくとも)生理的に苦手なのですが、それをこらえてでも読む価値があるのだというのが今日の授業で実感できました。
(文芸 廣中穂菜美)

蔵六が本当にかわいそうでした。村人が蔵六を殺しに行く時怪物といわれる蔵六よりも村人の方が怪物のように、鬼のように見えました。
(デザイン 進川葉子)

果たして自分をつらぬくということ=芸術活動に周りの反対があっても、できるか?というのに自分の環境の甘さを知った。芸術や目指すものがある人にとって心を打つ物語だった。
(映画 北川千尋

大きな共同体の中で生活するには、時には「個」を捨てなければならなくなる、という現実は今この時代にも残っているのだ、と思うと、とても怖く悲しいと思った。
(映画 西中千晶)

蔵六が本当に不憫でならなかった。何も悪いことしてないのに…。これが運命の一言で片付けられてしまうのもまた切なく、悲しかった。
(文芸 菊池千夏)

気持ち悪いな、と初めに読んだ時に思ってしまったことが、浅はかだと悔やまれるほど、テーマが重大でした。とても重く深いテーマがあるんだと、先生の説明で気付かされました。
(演劇 根本聖)

みにくい画風だけに目をとらわれてしまいましたが、母の蔵六への心情がとてもつらいと感じました。
(演劇 細田宏美)

この話は、とても身近な話だと思いました。女性は母親になる可能性が高いので、大きなテーマになると思います。
前期ありがとうございました。
(演劇 井上恵)

『蔵六の奇病』を読んでせつなくなりました。愛は痛みにかてるのか。本当の愛なら痛みにかてると思う。
(演劇 三品優里子)

もし私が蔵六の病になったら私は自殺します。多分。酷い姿のままで生きていくのは辛すぎるし、親にまで見放されたら…死ぬしかない。
(演劇 谷口桜子)

人間のすごさというものを思い知らされた。わたしはきっと蔵六の母親のように、村や周りの慣習に負けてしまうと思う。蔵六のようになれないかもしれない。自分が今ここに居る意味を考えさせられた。
(映画 岩間美香)

「蔵六」という人の存在が全ての芸術に対しての作者の問いかけのように感じました。
(文芸 木村優子

久々に前に出て演技を見られておもしろかった。
蔵六がこわい気持ち悪いと思ってしまった自分がいやになった。
(演劇 松本優美)

演技コースや他の方の演技、面白かったです。めちゃめちゃ笑いました。やっぱりマンガ論楽しいです。
(演劇 佐野このみ)

もし私が母親だったら、蔵六を殺して自分もしのうと思いました。
(音楽 小林麻利子)

演劇学科の人達の劇を見ながら、読み進めると、実は兄が一番蔵六を想っているように見えた。
(文芸 小倉夏希)

深い深い絶望の中であっても生き続ける蔵六は、とても美しかったです。
(演劇 蒲池あかり)

私は今、初期の蔵六のような状態です。そして、私の母は私がどんな姿になっても、抱きしめてくれる人だと、断言できます。
途中から母をやった根岸です。
(演劇 根岸萌)

蔵六は私の分身です。
実家の母さんに、会いたくなりました。
(文芸 大西由益)

最初は怖くてページもめくれませんでしたが、だんだん見られるようになりました。演劇学科の方々、ありがとうございました。
(文芸 古谷麻衣)

今までで一番多い人数で演技していてとても物語に色がついて面白かったです。
(演劇 上野貴奈子)

気持ち悪いのには変わりありませんが、すごく深いと思いました。
(文芸 冨田絢子)

絵や表現自体は気持ち悪いと思ったが母親と蔵六の心理描写はとても細かく伝わってきた。
(放送 佐藤夕紀)

きもちわるいというより、人間のこわさを感じました。あと、先生の講義を聞いて、もう一度読み直したとき、蔵六は芸術家なんじゃないかと、思いました。
(演劇 千葉ゆり)