「マンガ論」は「となりのトトロ」「やまなし」「まなづるとダアリヤ」

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本日の「マンガ論」は「となりのトトロ」「やまなし」「まなづるとダアリヤ」と豊富なメニューで満腹状態。受講生の感想を紹介します。






黄色いダァリヤを演じたヤマミ

赤いダァリヤを演じたモエ。この日、たまたま彼女は赤い靴を履いていました。

「マンガ論」は授業後、出席カードの裏に感想を書きます。
受講生の感想
今日みたいに登場人物の多い作品をやっていきたいです。トトロ、お母さんが死んでいたことに衝撃を受けました。
(演劇 三品優里子)

トトロの解説は中々すごいと思った所が多々ありふつうにおもしろい講義でした。
(演劇 佐藤修作)

トトロの話もっと聞きたかったです。長崎にいたころからその噂は聞いていたので、とても面白かったです。
(演劇 諸石圭介)

やっぱりトトロにも死んだ人がいるんですね(;_;)
(演劇 根本聖)

先生の出したトトロの出版物読みたいです。図書館にありますか?
(演劇 岩澤哲野)

『まなづるとダアリヤ』を読んだのは初めてだったので、今後の展開や続きについては全く知らないのですが、まなづるが白いダアリヤに恋した情景がとても美しかったです。演じることではっきりすることがあるのだと改めて実感しました。
(演劇 芳尾まどか)

トトロの中で、お母さんが死んでいるというのは、本当だったんだとはじめてしりました。ただのうわさだと思っていました。これで、納得がいきます。ジブリの1つ1つの作品に、社会問題など、残酷な問題が、裏にあったこと、すごく感動しました。
(演劇 千葉ゆり)

人間は悲しいとき、妙にはしゃいだりする。必ずしも泣くとはかぎらないという言葉にゾっとした。自分も、そうだなぁと思った。
(演劇 阿部真衣子)

トトロは軽くは「母が死んだ」と知っていたが、まさかそんなに目に見えるように表現されているとは知りませんでした。ファンタジーの中の冷酷な現実。子供にも大人にも愛される理由がわかりました。
(演劇 平田栞)

今日触れた3作品は、先生の話を聞くと自分で読んだ時とずいぶん印象が変わりました。特に、『やまなし』は、小学校高学年で国語の授業でやったような気がするのですが、クラムボンがお母さんというのは思いつきませんでした。
(演劇 増渕果菜)

先生のトトロについて書いた本が読みたいです!! 他のジブリ作品の話も聞いてみたいと思いました。もう一回ちゃんとトトロ見たいな…。
(演劇 猿田未来)

死を童話にこめられるようなもの書きになりたいです。目に見える美しさだけが大切ではないと思うのです。
(文芸 出口菜津実)

あいかわらず先生がおもしろいですね。
(演劇 篠原悠伸)

「死んでも生きてる」って切なくて、でも救いがあるなぁと思いました。
(写真 飯島木子)

トトロのファンタジーの世界が、先生の解釈のおかげで、より興味深いものになりました。
(演劇 毛利悟巳)

何故ジブリのアニメに人々がひきつけられるのか現実的ではない残酷性などが隠されているからという先生の言葉に非常に納得しました。
(演劇 宮崎卓真)

先生の授業をうけるとその作品をもう一度違う目線で見たくなります。
(演劇 成田颯太)

トトロの話は深くおもしろい。先生の授業エネルギーがあり、こちらまでもえるぜ!
(演劇 森山拳)

トトロの都市伝説の出所が先生だと知って驚いたが、さらにそれがただの噂ではなく、トトロを素直に紐解いたものだということに、より一層驚いた。
(文芸 吉田貴之)

私も小学生の頃、国語の授業で『やまなし』を習いましたが、“くらむぼん”のことについては、はぐらかされて終わった記憶があります。母親、と聞いて今日はじめてこのお話に納得がいきました。
(文芸 郄橋亜衣)

トトロの都市伝説の内容が、マンガ論のときの作品の見方に似ているとは思っていましたが、まさか先生が元だったとは…。びっくりしました。
(文芸 池田翔)

今日授業で扱ったものはどれも知っている題材で、とても興味深かったです。トトロの背景には、母の死があるなんてあまり信じたくない事実でした。主な絵だけでなく、背景も見てみると、また新しい世界が見える気がしました。
(文芸 小倉夏希)

感想。
私はジブリが大好きなのでトトロの話は都市伝説くらいにしか思ってなかったけど、先生の説明は説得力がありすぎました。クラムボンは私は泡だと思ってました。何故かはわかりません。かぷかぷって泡っぽくないですか?
先生の話面白かったです。
(放送 筒井麻央)

となりのトトロ』のナゾは多く書いているのを見たことがありますが、母親が死んでいたというのは初めて聞きました。二人が死んでいた、または死んでいるというのを多く聞いていたので…。
クラムボン=お母さんという見解もびっくりです!
(映画 北川千尋

『やまなし』私もクラムボンはお母さんだと思ってました! だって他にいないでしょう!! でもやまなしや水が母性の象徴とまでは考えていなかったです。すごい。生と死は宮沢賢治の真骨頂ですよね。先生は『シグナルとシグナレス』についてはどう思いますか? 私はあの話が五本指に入る程好きです。あと、つげさんの『ねじ式』も授業で扱ってほしいです。今日もおもしろかった。アンナカレーニナはまだ読み終わらない。
(音楽 黒川遼)

ジブリの都市伝説の元ネタ? って先生の本だったんですね!
私は純粋な目で見たいがために否定していましたが、今まで見た都市伝説はどれも表層的なものばかりだったからであり、今日の講義でもっと深層の、意味のある解釈が聞けて納得しました。
(文芸 菊池千夏)

先生が『となりのトトロ』でどの様に解釈していらっしゃるのかとても気になっていましたが、メイとサツキのお母さんが死んでいると解釈なさったことにはとても驚きました。メイもサツキもお母さんも死んでしまった後、お父さんが『となりのトトロ』を書いたんだ、という話を聞いて、それをふまえた上でもう一度映画を見たいと思いました。
(放送 宮粼香奈子)

今日は、すごく面白い授業でした。もう一度よくトトロを見返してみます。トトロについての都市伝説は色々聞いていたけど、その原点が先生であることにも、驚きです。トトロ以外も聞いてみたいです。今度、よければラピュタやって下さい。
(文芸 大西由益)

トトロや宮沢賢治の物語が、生と死の物語であるという視点は新鮮だった。死んでも笑うということで死への勝利を表現したクラムボンが美しく思えた。
(文芸 平田一成)

となりのトトロ』の都市伝説はたくさん聞いていましたが、あまり良く思っていなかったので今日先生のお話を聞いて心が救われた気がしました。ちなみに私の一番好きな童話は『不思議の国のアリス』です。
(演劇 谷口桜子)

しばらく用事でこれなかったので全く違うことをしていてびっくりしました。
(演劇 村崎修)

となりのトトロ』の先生の解釈を聞いて思ったことは、トトロのバスがネコバスなのは、ネコバスに乗る=食べられる=死という意味があって、やはりただのファンタジーではないのかなということでした。
(文芸 蔭久結)

トトロとクラムボンの母の死は、もし今自分に母がいなかったら、更に深く理解できたのかなぁと思います。でもお母さんには後50年くらい生きてもらいたいので、あんまり考えたくないです。白いダアリヤは今のところ私の中では根性悪いお花です。
(文芸 西村夢音)

人間は、蚊を殺せるけど作れないという言葉は衝撃的でした。その通りなのに、不思議に思ったことは一度も無かったので。でも、それならクローン羊のドリーの例はどういう仕組みなのだろうと思いました。小学生の頃、国語で『やまなし』を扱っても先生が深くまで説明してくれなかった理由が分かった気がします。
(文芸 結城花香)