随想 空即空(連載190)

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随想 空即空(連載190

清水正  

 

 わたしは十七歳で初めて米川正夫訳『地下生活者の手記』を読んで、それ以来ずっとドストエフスキーの作品を読み続け批評しているが、だからと言ってドストエフスキーが終生問題にした〈神〉を受け入れたわけではない。ドストエフスキーは若い頃に「たとえキリストは真理の外にあっても、私は真理よりもキリストとともにありたいた」と書いている。注意しなければならないのは、ドストエフスキーはどんな時でも「キリストと共にある」とは書いていないことである。第一、〈真理〉からはずれた〈キリスト〉と共にあらねばならないなどという理屈自体が滑稽である。ドストエフスキーの無邪気な信奉者は、ドストエフスキーの言葉というだけで無批判的に受容する傾向にあるが、ドストエフスキーキリスト教観はキリスト教の根本教義さえ覆しかねない、実に危険なディオニュソス的分裂を抱え込んでいる。換言すれば、ドストエフスキーほど〈神という玩具〉を生涯にわたって弄んだ小説家はいないということである。ドストエフスキーの文学を六十年近くにわたって批評し続けているわたしは、〈神という玩具で遊び続けたドストエフスキー〉を〈玩具〉にして遊び戯れているとも言える。両者における決定的な差異は〈神〉に対する切実さにある。

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