「清水正・批評の軌跡──ドストエフスキー生誕200周年に寄せて」展示会の感想を何回かにわたって紹介します。(連載2)
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「清水正・批評の軌跡──ドストエフスキー生誕200周年に寄せて」展示会の感想を何回かにわたって紹介します。(連載2)
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私自身も、清水正先生の著書を何度か拝読させていただいたことがあります。その際に、鋭い視点から捉えた宮沢賢治やドストエフスキーの世界に驚き、感銘を受けたことを今も覚えています。清水先生の著書に触れていると、ドストエフスキー作品とは何か、宮沢賢治作品とは何かというだけではなく、物語を読み解くとは何かということも見えてきました。
批評とはただ物語を読み解いて評価することではなく、テキストを自分なりに噛み砕いて、読み解いた人間の想像力を駆使して広げられた世界を記すことであるということを痛感させられます。そういった世界の深みに魅せられ、書くことにより自分が自分であることを証明することができるというところから表現する情熱は来るのではないかと私は考えました。
また、「ドストエフスキーの作品を超えて衝撃的である「現代小説」に出会わないだけである」と清水先生はおっしゃっていましたが、それは現代小説が娯楽的なものに変化しているということだと自分なりに解釈させていただきました。例えば、作者の思想や哲学を色濃く反映していたり、物語に宗教と切り離された信仰が表れていたり、読者の心の拠り所になったり(その逆も然り)というような小説は現代には少なく感じます。日芸に入って四年間学んできましたが、慢心せずに追求を続けていきたいと思いました。
21日のズームによる特別講義
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四時限目
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動画撮影は2021年9月8日・伊藤景
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清水正・批評の軌跡Web版で「清水正・ドストエフスキー論全集」第1巻~11巻までの紹介を見ることができます。
清水正著『ウラ読みドストエフスキー』を下記クリックで読むことができます。
撮影・伊藤景