「清水正・批評の軌跡──ドストエフスキー生誕200周年に寄せて」展示会の感想を何回かにわたって紹介します。(連載5)
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「清水正・批評の軌跡──ドストエフスキー生誕200周年に寄せて」展示会の感想を何回かにわたって紹介します。(連載5)
【6】
「執着」
戦慄した。長い長い年表に、数多の著作に、一枚の紙にびっしりと書かれた赤文字に。特にこの一枚の紙。遠目からだと絵画のようにも、呪いのようにも見える。その細かさには狂気が宿っている。憑かれたように書くとは、まさにこのことだ。ドストエフスキーを知るために生まれたような、『罪と罰』に骨を埋めるような人生を歩まれている清水正先生。例えるなら、生涯を共にするファム・ファタールに出会ったようである。互いが引力で引き合い、離れられないほど夢中になったから表現が始まったように感じた。目を逸らせない強烈な魅力は、一度読んだだけで満足できるはずがない。何度も読む。過去の自分を疑い、新たな視点を持って。その先に破壊が待っていたとして、宇宙に捨て身で飛び込む。時を経て批評を発信できるツールが増えれば、媒体を問わず使っていく。そこまでして彼の作品の批評を、他者に、世界に広めたいのだ。愛がなければ、到底このようなことはできない。「表現する情熱はどこからくるのか」、それは「執着」だと、思った。
21日のズームによる特別講義
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四時限目
五時限目
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動画撮影は2021年9月8日・伊藤景
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清水正・批評の軌跡Web版で「清水正・ドストエフスキー論全集」第1巻~11巻までの紹介を見ることができます。
清水正著『ウラ読みドストエフスキー』を下記クリックで読むことができます。
撮影・伊藤景