小林リズムの紙のむだづかい(連載256)

小林リズムの紙のむだづかい(連載256)
清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。
清水正の著作はここをクリックしてください。

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四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
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清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。
http://www.transit-web.com/miss-id/


小林リズムの紙のむだづかい(連載256)
小林リズム
 【捨てるのが止まらない!1】

   

 
 年末もさくさくと近づいてきて(クリスマスは飛ばす)、2013年も刻々と終わりに向かい、そうすると今年抱えたもろもろのものをクリーン!なかったことに!してしまいたくなったり、ならなかったり。

 というわけで、大掃除熱がここのところ、止まらない。この間、ゆるりまいさんの「わたしのウチには、なんにもない。」のコミックエッセイを読んでからというものの、掃除欲がフィーバーしている。プリンタを捨て、絶対に捨てられないと思っていた本まで捨てている。昔からわたしは本に甘く、お風呂に浸かって多少ふやけてしまっても、古本屋で買って黄ばんでボロボロになっていても、これから先も読まないであろう数年前の新書も、退屈すぎて二度と読み返すことがなさそうな本も、全部とっておいた。というか、捨てられなかった。いろんなものを長続きできないわたしは、このエッセイの連載こそ続いているものの、これまで「自分を築き上げてきました!」と胸を張って誇れるものがなかった。そうすると自然に「本=マイヒストリー」になってしまって、どうしても手放せなかったのだと思う。これまでのわたしの歴史を、過去を、捨てたりなんてできない…!という強迫観念。この本を買ったのは19歳のころで…あ、この本は20歳のときに出会った人が勧めていて…あ、あ、あ、…。という思い出に寄り添う本たち…は、とっておいてあるけれど、二度と読み返すことはないだろうな、という本は処分してしまった。

 だいたいのものを捨てきったわたしの部屋。うん、綺麗。でもそれだけでは欲求が抑えられなかった、今度はスマホ界にまで掃除欲が増して、5000枚近くあった写真や動画を3800枚まで削除した。画像のほうが思い出す濃度が強いぶん、なかなか削除するのって難しい。本当は半分くらい消したかったのだけど、変な顔の写真はむしろとっておきたかったりもして。スクリーンショット(画面メモ)画像は、名言とか面白ネタが満載で、結局消去することができなかった。今度ノートに書き写そう。
 そして次は、電話帳の整理…という名の、もう一生会わないだろう人を消していく作業。もともと電話がかかってきたときに誰かわかるよう、こまめに登録するほうだとは思うのだけど、そのせいで「知らない番号」「出るの禁止番号」という名前で登録してある人もいるので、これを機にさくっと消去した。これが一番面倒な作業だった。結局のところLINEとかSNSでつながっていたりもするから、むしろ電話帳まるごと消去してしまっても、そこまで痛くないんじゃないかな、とも思った。

 何かを捨てたり整理したり削除したりするものって、こんなに沢山あるんだなぁ。ひとつ消していくたびに、新しい自分になったような爽快感に、すっかり病みつきになっている。
 

 

 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
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